論文・エビデンスの探し方

どうも、若ハゲ番長です。

最近、こんな質問が来ていました。

初めまして!
ちょっと聞きたいことがあるのですが、
番長さんはどうやって論文など科学的根拠を集めてきているのでしょうか?
検索すれば出てくるでしょうか?

この前、WELQ問題の本質とデマ情報に踊らされないために必要なリテラシーという記事を書きまして、その記事で「エビデンスを重視すべし!」というお話をしました。

それを受けての質問です。

というわけで、今回は論文やエビデンスの探し方について解説していこうと思います∠( ゚д゚)/

 

論文には論文の検索サイトがある

論文には論文の検索サイト的なものがありまして、僕がよく使っているのはこのPubMedです。

PubMed

医学・生物学の分野の論文はここでよくでてきます。

 

ここの検索でたとえば”finasteride”などで検索して、タイトル見てめぼしい論文を探す感じですね。

で、Abstract(要約)を読んで、これは重要なことが書いてあるっぽいぞとなると、本文はたいてい有料なので論文を購入することになります。

何処かに”Full Text”と書かれたリンクがあるはずなので、そこから飛んで、論文が掲載されているジャーナルのサイトで購入することになります。

 

論文はかなり高い・・・

まぁ、論文はかなり高いです(;´∀`)

ジャーナルにもよりますが、購入するとPDF数枚の論文で35USD(4,200円)くらい。

ええ、論文ってその辺の書籍とは比較不能なくらい高いんです。

48時間のレンタルでも10USD(1,200円)くらいします。

TSUTAYAも真っ青のレンタル料です。

(たまに無料で読めるやつもあったりしますが)

アブストでも十分なこともありますが、中身を見ないとなんともわからんぜよということもままあります。

 

まぁ、裏技として大学に研究職で残っている友人に

「ねぇねぇ、この論文が欲しいんだけど、ハーゲンダッツ1個でどう?」

などと交渉する方法もあります。

大学では大学(あるいは学部)自体がジャーナルの購読権を買っている事が多く、学籍があれば無料でダウンロードし放題だったりするのです。

(だから学生時代は論文が有料だなんて知らずに過ごしました。ありがたいことです。)

 

ええ、もちろん、ダウンロードした論文を部外者に譲ったりするのは何かとグレーゾーンなので、僕はもちろんこんな裏技は使ってませんよ。

そんな悪いことはダメです。

絶対・・・。

・・・
・・・・・・
・・・・・・・・・

いや、本当ですって・・・

ちゃんと購入してるでごごございますわよ(そわそわ)

 

そういうわけなので、研究職の友人は大事にしましょう∠( ゚д゚)/

 

論文なんて読めねぇよ!と言う場合は専門家の書籍

自分で書いていて思いましたが、一般的には

学術論文を探して、購入して、読んで・・・

というのはちょっとハードルが高いかもしれませんね(^_^;)

英語が読めるのは必須になりますし、普通に買おうとするとめっちゃ高いですし・・・。

 

そういう場合は、専門家の書いている書籍を参考にするのがいいと思います。

AGA関連ですごく参考になったのはこの本ですね。

専門医が語る 毛髪科学最前線

今の僕の考えとは異なる部分もありますが、AGAについては一通り学べる良書です。

 

こっちは専門書になってしまいますが、臨床試験のデータなども詳しく載ってる本です。

毛の悩みに応える皮膚科診療-毛髪最前線

AGA治療についてのエビデンスが知りたいという場合は、このあたりの書籍を当たれば大丈夫だと思います。

 

信頼できる書籍の見分け方

僕の場合、書籍を選ぶ際は根拠となる論文が明示されているものを選ぶようにしています。

(ちゃんとエビデンスに基いて書かれた本であれば、章末だったり巻末に参考にした論文がまとめてあったり、必ず根拠となる論文が示されています)

 

そういったエビデンスが明示されていない本になると「個人の体験談の域を出ないのかな」という印象を僕は持ちます。

参考にしないというわけではないですが、話半分程度に聞いておいて、真には受けないという感じですね。

もしそういった個人の話で「これは有力な説なんじゃないか」と感じるものがあったら、それを立証できるエビデンスを上で紹介したPubMedなどで探すことになります。

ええ、これがなかなか大変な作業です(;´∀`)

 

ネットの情報もエビデンスが明示されているものを参考にする

これは前の記事でも書いた内容なんですが、ネットの情報でも元となる学術論文などを明示しているサイトの方が信頼性は高いです。

もちろん、その論文自体の信頼性だったり、論文の解釈の仕方だったりを検証する必要があるんですが、少なくとも根拠を明示していないサイトよりは、明示しているサイトの方が信頼できるでしょう。

 

ええ、お気づきの通り、このブログはそこまで根拠の明示を徹底していません。

そこまで気にして読む読者はほとんどいないだろうと思っていたのと、徹底してやりだすとかなり大変だから、手抜きしていました。

 

しかし、自分でネットで情報を調べているときは、エビデンスが明示されてないと困るんですよね。

結局、良さげな情報があってもその情報のソースを自分で探すハメになってしまうので、「ちゃんと根拠を乗せていおいてよ(*´Д`)」と思うことって多いんですよね(;´∀`)

僕のようなエビデンスを知りたいというマニアックな需要に答えるためにも、これからはできるだけ根拠となる論文等を掲載するようにしたいと思います。

はい、頑張ります∠( ゚д゚)/

 

そのせいでますます更新が遅くなるという危険性もありますが・・・(笑)