リアップx5の効果・副作用まとめ【オススメできない本当の理由】

どうも、若ハゲ番長です。

今回は日本国内では圧倒的なシェアを誇る発毛剤・リアップx5について徹底解説していきます。

臨床データから分かる効果や副作用だけでなく、実際の口コミなどから分かる「ぶっちゃけ、どれくらい生えるのか?」という部分も本音で書き散らかしています。

まぁ、最終的にリアップなんてオススメできない、って結論になるんですが(;´∀`)

それはともかくとして、ぜひ参考にしてみてください( ´∀`)bグッ!

 

リアップx5とは?

リアップパッケージボトルリアップx5とは大正製薬の出している発毛剤です。

”発毛剤”というのは医薬品にだけ許された呼び方で、医薬部外品の育毛剤とは区別されています。

 

リアップに含まれる有効成分のミノキシジルはもともと高血圧の治療薬(降圧剤)として使用されていたのですが、ミノキシジルを服用した患者に多毛症の副作用が見られたため、薄毛の治療薬として開発が行われました。

もともとは内服薬だったんですが、外用の薄毛治療薬としても新たに開発がなされ、そして誕生したのがリアップだったというわけです。

 

当初はミノキシジルが血流を改善するために発毛効果があるのだと考えられていました。

実際そういう側面もあると思いますが、それだと他の降圧剤(血管を拡張する作用がある)でも同じような発毛効果が見られてもいいはずです。

しかし、降圧剤で発毛効果があるのはミノキシジルだけ。

 

ということはミノキシジルには血流改善以外の作用があるはず・・・

研究が進められた結果、ミノキシジルは髪の成長に必要なVEGFやKGFという成長因子の分泌を促し、それによって毛母細胞を活性化させているらしいことが、最近、分かってきました。

(成長因子についてはこちらの記事で詳しく解説しています⇒なぜ成長因子は発毛に必須なのか?+効果的に増やす3つの方法

単純に血管を広げて血行を良くしているだけではないということですね。

「他の病気の治療薬のつもりが、偶然薄毛に効果があった」というのはプロペシアも同じですね

 

リアップの種類一覧

リアップには一番高濃度でミノキシジルを配合しているx5以外にも色んな種類があります。

濃度 内容量 価格 特徴
リアップx5プラスローション 5% 60mL 7,048円  本気で髪を増やしたい人向け
リアップジェット 1% 100mL 3,800円  低価格・予防目的・あまり進行していない人向け
リアップ 1% 60mL 5,500円 もっともベーシックなタイプ。
120mL 9,500円
リアッププラス 1% 60mL 5,239円  頭皮環境を整える成分配合のタイプ
リアップリジェンヌ 1% 60mL 5,239円 女性向け

※価格は税抜きの定価
※濃度=ミノキシジル濃度
※プレリアップやフレッシュリアップも名前にリアップと入っていますが、この2つはミノキシジルを配合していないので医薬品ではありません。なので、ここでは除外しています。

 

最近、リアップx5はミノキシジル以外の有効成分(ピリドキシン塩酸塩、トコフェロール酢酸エステル、l-メントール)も追加され、リアップx5プラスとなっています。

効果については以下で見ていきますが、やはり高濃度のx5が最も高いです。

そして値段もx5が一番高いです(;´∀`)

どれを選ぶかは悩みの深さや薄毛の進行状況、お財布事情などと相談しながら、ということになるでしょう。

 

臨床試験データから見るリアップの発毛効果

次はリアップの臨床試験のデータを見ていきましょう。

データは大正製薬が公開しているものを参考にしました。

 

多くの育毛剤はデータを公表していないので「効くも八卦、効かぬも八卦」状態になっているのが現状です。

宣伝文句ではなんとでも言えるんですけど、裏付けとなるデータがないとやっぱり「それ本当なの??」と僕なんかは思ってしまいます。

こうやってデータから育毛・発毛効果が示されている製品は非常に少なく、その意味でリアップの信頼性は非常に高いといえます。

リアップx5臨床試験データ

 

医師が評価した改善率

まずは、医師が評価した毛髪の改善率です。

ミノキシジル発毛効果データ

こちらが、医師が発毛のレベルを評価したもの。

グラフをみると分かる通り、早い人では使用開始4週間後から発毛効果が現れています。

使用開始3ヶ月~4ヶ月で8割近い人に発毛が見られ、1年間使用を続けた場合、改善率は95%と非常に高いです。

 

毛量・髪質の変化

続いては毛量の変化です。

ミノキシジル発毛効果毛量変化

1平方センチあたりたりの髪の毛の本数をカウントして増減をグラフにしたものです。

被験者の平均でだいたい1平方センチあたり22本程度毛髪の数が増加しています。

はっきりと本数が増えていることが、データから読み取れますね。

 

今度は40マイクロメートル以上の髪の毛の増減をグラフにしたものを見てみましょう。

ミノキシジル発毛効果毛髪の太さ

見ての通り、明らかに太い毛の本数が増えています。

これは元から生えていた毛が太くなったものも含んでいます。

つまりミノキシジルには髪の毛を太くする効果もある、ってことです。

 

ここは結構重要なポイントで、髪の本数に注目する人は多いんですが、髪の太さも見た目にはかなりの影響を与えます。

本数が増えていなかったとしても、髪が太くなるだけでかなり見た目は変わるので。

その意味で、リアップには髪を増やすだけでなく、髪を太くすることでも薄毛を改善する効果があるということになります。

 

試験方法や発毛メカニズムなどもっと詳しい情報を知りたい方はこちらの記事を参考にしてみてください。

ミノキシジルの効果まとめ【臨床データから実際のところまで】

 

効果が出るまでの期間

さて、気になるのがリアップを使って発毛効果が出てくるまでの期間だと思います。

もう、このブログをずっと読んでくださっている皆さんなら周知の事実だとは思いますが毛髪の成長には時間がかかります。

これはヘアサイクル(毛周期)があるからです。

ヘアサイクルについて詳しくはこちら

 

そのため、使い始めてから効果が現れるのには、早い人で3ヶ月、普通は6ヶ月くらいかかります。

ちなみに、取説(添付文書)にはも

『リアップX5プラスは4ヵ月使用後、その他のリアップは6ヵ月後から認められています』

と書いてあります。

効果が出るまでにはそれくらいの期間が必要だということを覚えておいてください。

(これはリアップに限らずAGA治療全般に言えることです)

1ケ月ほど使って効果がないからと言って、使用をやめてしまうのは育毛剤を捨ててるのと同じです。せっかく使い始めたのであれば、少なくとも3ケ月〜4ケ月くらいは気長に様子を見てみることをオススメします。

 

頭頂部への効果は?

ここから頭髪の各部位への効果について見ていきます。

まずは頭頂部。

頭頂部(つむじ)は一般に回復が容易な部分で、ミノキシジルを含むリアップならかなりの確率で回復ができると思います。

なので、頭頂部への効果はかなり出やすいと言ってしまって問題ないです。

 

生え際・M字への効果は?

それでは、生え際やM字部分の薄毛の効果はどうなんだって話ですが、こちらについては、効果がないとまでは言わないものの、リアップで生え際が劇的に回復したという話はほとんど聞いたことがないのが現状です(;´∀`)

(一般に生え際やM字は回復が難しいです)

 

そして、公式にもミノキシジルの臨床試験データとして「M字・生え際には効果はない」ということになっています。

こちらがリアップの添付文書に載っている効果効能の図です。

この図に載っている症例は必ず頭頂部が薄くなっています。

これはリアップが頭頂部に対しては効果が見られたからです。

一方で生え際には効果がなかったので、生え際だけが薄くなっている図を載せてしまうと、利用者には生え際にも効くという印象を与えてしまいます。

これは臨床試験の結果と異なるので、生え際だけが薄くなっている図は載せられないというわけです。

 

男性型脱毛症は悪玉男性ホルモン(DHT)の影響で起こるのですが、生え際はそもそも血管が少ないのです。

つまり、DHTの影響+血流不足のダブルパンチを受けてしまいます。

だから回復が難しいのです、

(一方で頭頂部は生え際に比べると血管が多く、そのため回復が容易)

 

リアップはたとえ最高濃度のx5であっても、臨床試験で生え際への効果は認められていないので、正直、生え際への効果は期待しない方が良いでしょう。

 

AGA以外への適用は?円形脱毛症には効果あるの?

AGA治療薬として有名なフィナステリドプロペシア)。

こちらは薄毛の原因の一つである悪玉男性ホルモン・ジヒドロテストステロン(DHT)を抑制することで発毛効果を発揮します。

なので、逆に言うとAGA(男性型脱毛症)以外には効果がないです。

 

一方でリアップの主成分であるミノキシジルは、血流を増大させたり、毛母細胞を刺激することで、毛髪の成長を促すしています。

なので前述のフィナステリドよりは、適用できる薄毛の範囲は多いことになります。

添付文書の適用には、壮年性脱毛症以外の脱毛症(例えば、円形脱毛症や甲状腺疾患による脱毛等)の人は載っていません。

しかし、僕の個人的な見解としては、理屈上は円形脱毛症にも効くはずだと思っています。

番長
少なくとも、円形脱毛症の原因が取り除かれた時に、脱毛箇所の毛を早く生やす作用はあるはず

 

臨床試験データから見るリアップの副作用

副作用でみられる主なものとしては、以下のような副作用が報告されています。

 副作用発現率
 湿疹  2.0%
 毛のう炎  2.0%
 接触皮膚炎  2.0%

これらの副作用を一般的な言葉でいうと、「頭皮のほてり・かゆみ・あかみ」などなどですね。

リアップX5の副作用発現率は合計で8%となっています。

リアップを使用した人の1割弱にこういったトラブルが起こるということです。

 

リアップの主な成分であるミノキシジルの副作用として、頭皮のほてりがあるのですが、これとは別に、リアップに配合されているエタノール等の溶液やアルコール成分によって、このほてりやかゆみが出ることがあるようです。

念のため、もともと敏感肌の人などは気をつけた方がよいかもしれません。

 

心臓や血管、血圧への影響は?

心臓副作用上記に挙げた副作用の他にも、僕の読者の方からの報告であったのが動悸です。

リアップを頭皮に塗ってしばらくすると、心臓がドキドキしてくるという報告がこれまでに何件かありました。

 

基本的に頭皮にリアップを塗った場合、頭皮でのミノキシジル濃度が上がるだけなんですが、ごく少量のミノキシジルは血流に乗って心臓などにも運ばれます。

体質によるんですが、敏感な人はこの微量のミノキシジルでも動悸などの副作用が出てしまうことがあるようです。

 

万が一、こういう副作用が出た場合は、医師に相談した方が良いでしょう。

経験上、もともと低血圧だという人は動悸などの副作用が出やすい気がします。

 

使用上の注意・正しい使い方

さて、次はリアップの使い方について。

これは詳しいことは添付文書に載っているので、そちらを参考にしてみてください。

ここでは概要だけ解説します。

リアップx5添付文書

 

正しい使い方

『1日2回、1回1mLを脱毛している頭皮に塗布してください』と添付文書に書いてあるとおりです。

基本は朝晩の2回になると思います。

 

1mLって少ないんじゃないか・・・と思いそうなもんですが、きちんと頭皮全体に十分に行き渡る量で計算されてます。

そのため、容器も、簡単に1mLを計測できる仕様になってます(特許取ってるらしいです)。

たくさん塗れば、たくさん生える!!

というわけではないので(むしろ、副作用が出る可能性が増えるだけなので)、用法容量をきちんと守って使いましょう。

 

使用に注意が必要な人

ザガーロ注意事項以下のような人はリアップの使用に際し、注意が必要です。

(添付文書では使用前に医師に相談するように注意喚起されてます。)

育毛剤や化粧品で頭皮トラブルがあった人

リアップも溶剤にアルコールが使われているので、頭皮への刺激があります。

なので、もともと敏感肌の人は注意が必要です。

頭皮に問題が起こっているにも関わらず使い続けると、逆効果になりかねません。

もし頭皮にあかみ、かゆみ、湿疹、フケなどの症状が現れた時は使用を中止しましょう。

 

高血圧・低血圧の人

冒頭にも書いたようにミノキシジルはもともと降圧剤です。

血圧に影響を与えます。

低血圧の人だと血圧が下がりすぎる可能性があります。

また高血圧の人も、治療のために処方された降圧剤を飲んでいる場合は、ミノキシジルとのダブルパンチになってしまって、血圧が下がりすぎる危険性があります。

血圧に問題のある方は使用前に、必ず医師に相談するように。

 

心臓・腎臓に問題のある人

心臓は血管に血液を送る大本なので、ミノキシジルの影響を受けます。

なので、心臓に問題がある人は注意が必要です。

腎臓も薬によってダメージを受けやすい臓器なので、元々腎機能が低下している人は気をつけてください。

 

併用禁忌薬ってあるの?

リアップに関して、特に併用禁忌薬は挙げられてません。

が、上にも書いた通り血圧に影響を与える可能性があるので、降圧剤などを飲んでいる場合は必ず使用前に医師に相談してください。

番長
ちなみに、「プロペシアとの併用」については、むしろ相乗効果が期待できるので、問題はありません。

 

 

リアップの購入方法と価格

リアップは基本は薬局での購入になります。

というのも、最初のほうでも書きましたが、リアップは第1類医薬品であるため、「購入時に薬剤師などの指導を受けなければいけない」とされているからです。

 

いちいち薬局に行かないと買えないのか・・・となりそうですが、こちらのリアップはいわゆるOTC(オーバーザカウンター)ドラッグと言われる種類の医薬品になります。

医薬品という分類ではあるものの、医師がわざわざ処方箋を出す「医療用医薬品」ではなく「一般用医薬品」なので、別に処方箋などは必要ないです。

なので、基本はそのへんの薬局・薬店・ドラッグストアーなどで普通に販売されてます。

(よくドラッグストアーで売っているの、見かけますもんね)

 

現在はネット通販でもリアップなどの医薬品を買うことが可能です。

ただし、一応「第1類医薬品」に分類されているので、購入する際に、問診票のようなものに記入させられます。

ぶっちゃけ、処方箋などのようなものが必要ないため、適当に問診表に答えれば、通販感覚でで簡単に購入できてしまいます(;´∀`)

今のところ、Amazonや楽天などの大手サイトでの取り扱いもあります。

ちなみに、大正製薬の公式のオンラインショップでは残念ながら買えません。

 

リアップx5の価格!オトクな購入方法は?

では、リアップはどこで購入するのが一番お得で安いのか?ってことなんですが・・・

残念ながら、リアップは医薬品のため基本的に定価販売です。

 

まとめ買いするとショップによっては際にいくらか安くなりますが、劇的に値段が変わることはありません。

あとはショップによって「送料が無料」「ポイント還元される」などの差があるくらいですかね。

基本的にネットで買うならいつも使っていてポイントを貯めているショップで買うのが良いと思います。

 

ぶっちゃけリアップを選ぶメリットはほとんどない

フォリックスFR15っと、ここまで色々とリアップについてまとめてきましたが、ぶっちゃけ、他のミノキシジル配合の育毛剤・発毛剤と比較して、特にリアップを選ぶメリットがあるのかといえば、僕はないと思ってます。

日本国内でミノキシジルを配合しているのはリアップだけですが、海外に目を向ければミノキシジル配合の育毛剤はいくらでもあります。

 

例えば、リアップと同じミノキシジル濃度が5%のロゲイン

こちらは、個人輸入代行で購入すると、リアップと比べると半額以下です。

日によって変わりますし、サイトによっても多少の違いはあるのですが、だいたい2本セットで5,690円とか。

一本あたりだと2,845円なので、7000円台後半のリアップと比べたら、どれだけお得か、わかります(笑)

容量のほうも60mLなので、リアップと変わりません。

 

さらにロゲインのジェネリックであるカークランドになると1本あたり2,000円以下になります。

(ジェネリックなので、ミノキシジルの濃度も同じ)

 

さらにさらに、フォリックスローションのようなミノキシジル濃度が15%とか16%の超高濃度ミノキシジル育毛剤もあります。

この濃度でありながら、ミノキシジル以外の有効成分も配合しており、かつリアップよりも安いです。

 

とかとか、こういう事実を知っているとなかなかリアップが選べなくなるのがわかると思います(笑)

個人輸入代行で購入できる海外品も含め、ミノキシジル配合の育毛剤は、こちらでまとめています。

ミノキシジル系育毛剤まとめ【濃度・価格・評判一覧】

 

最強の育毛剤ミノキシジルタブレット

ミノキシジルタブレット10mg今まで、リアップの主成分であるミノキシジルについてたくさん書いてきましたが、もともとは内服薬だったということから、リアップのような外用の育毛剤ではなく、内服タイプのミノキシジルもあります。

このサイトを見てくださってる方なら既にご存知の方が多いとは思いますが、ミノキシジルタブレットの事です(笑)

通称ミノタブ。

 

ミノタブは塗る外用タイプと比べて、桁違いの発毛効果があります。

人間の肌にはバリア機能があるため、頭皮に塗っただけではミノキシジルは十分に浸透しません。

しかし、内服薬なら外用薬にくらべて確実に吸収されます。

(そのかわりミノキシジルが確実に全身に回るので、髪の毛以外の毛も濃くなりますが)

 

ミノキシジルタブレットについて詳しくはこちらの記事で解説しています。

ミノキシジルタブレットの効果・副作用まとめ

同じミノキシジルであっても外用薬と内服薬では天と地ほどの差があると言っても過言ではありません。

 

まとめ

さて、リアップについてあれやこれやと書いてきましたが、ざっくりまとめてしまうと、

どうしても国産で、国内の製薬メーカーが作ってい育毛剤でないと安心できない人はどうぞ

という感じですかね。

そうでないのなら、わざわざ高いリアップを選ぶメリットはほとんどないと思います。

 

確かにミノキシジルは科学的に発毛効果の立証されている数少ない成分ですが、そのミノキシジルを配合している製品は、海外に目を向ければリアップ以外にもたくさんあります。

個人輸入代行を使えば、同じミノキシジル配合でもロゲインやカークランドのようにかなり安いものが手に入りますし、もっと高濃度のフォリックスのような育毛剤もあります。

コスパを考えると、どう考えてもそっちになるでしょう。