シャンプーは朝晩二回がオススメな理由~正しいシャンプーの作法~

どうも、若ハゲ番長です。

僕はこれまでシャンプーはどれくらいの頻度でやればいいですか?と聞かれたとき

「体質によるけど、1日2回は皮脂を落としすぎになるから止めた方がいいですよ」

と答えて来ました。

 

すいません。情報のアップデートができていませんでした。

このブログを始めた当初は皮脂の落としすぎは肌荒れ(=頭皮ダメージ)の原因になるから、できるだけ皮脂を落としすぎない方が良いという風潮だったのですが、

最近は風向きが真逆になっていまして、1日二回朝晩皮脂を除去した方が良いという流れになっています。

なぜ1日2回なのか?

皮脂は分泌から12時間ほどで酸化してしまうということが分かってきました。

皮脂が完全に酸化するとポリマー化してどんな溶媒にも溶けない凶悪な汚れになるので、そうなる前に定期的に洗い流しましょうということです。

換気扇掃除する時に遭遇する何をやっても落ちないあの黒いギトギトの物体が酸化した油脂の成れの果てです。

ここまでいくとそう簡単に落ちないので、そうならないように定期的に洗いましょう

 

きっかり12時間である必要はありません。

12時間で皮脂が酸化するというのもあくまで目安なので。

朝晩2回シャンプーすれば、酸化した皮脂を基本的には取り除けるので、朝晩2回がちょうどよいと思います。

ただ、やり方を間違うと逆に頭皮を荒らす結果にもなりかねないので注意してください。

正しいシャンプーのやり方

洗うのは頭皮

基本中の基本なので、大体の人は知ってると思いますが、

シャンプーの時に洗うのは「髪」ではありません。

洗うのは「頭皮」です。

 

髪は既に死んだ毛母細胞で出来ているので、どんなに丁寧にケアしたところで生き返ったりすることはありません。

番長
シャンプーによっては使用後に髪に艶が出たり、コシが出たりするものもありますが、アレは髪をコーティングしたり、水分を含ませて膨張させているだけで、死んだ細胞を生き返らせているわけではありません

 

ヘアケアに置いて大切なのは髪を生み出す器官である頭皮です。

髪を生み出す頭皮が健康な状態にあれば、自然と髪の方も元気になってくるというわけです。

番長
シャンプーの際には「頭皮を洗う」という感覚を忘れないようにしてください。

具体的な洗い方

基本中の基本を押さえたところで、具体的な洗い方に入りましょう∠( ゚д゚)/

まず、事前にブラッシングして髪の絡まりや、大きな汚れなどを落としておくと良いと世界中いたるところでヘアケアの専門家が言ってると思いますが、

僕は短髪の人は洗髪前のブラッシングは基本的に不要だと思っています。

ブラッシングが必要なのは長髪の人だけでしょう。

 

1.前すすぎ

で、重要なのはここから

まず、髪全体をしっかりすすぎます。

 

シャンプーを付ける前にやるのがポイント。

汚れが残ってるとシャンプーの泡立ちが悪くなります。

泡立てたシャンプーの泡もあっという間に消滅します。

泡立てた努力が文字通り水の泡になるので、事前のすすぎはしっかりやりましょう。

 

お湯の温度

髪を洗う際のお湯の温度はあまり高すぎないほうがいいです。

あまり温度が高過ぎると、頭皮に対して刺激が強い(ストレスがかかる)ので。

加えて、高温で洗うと必要な皮脂まで落としてしまい、それを補おうと風呂上がりに皮脂の分泌が過剰になったりします。

なので、お湯はちょっとぬるいくらい(38℃前後)がいいです。

 

2.シャンプーはしっかり泡立てる

シャンプーは直接頭皮につけずに泡立てネット、泡だて器などで泡立器などで、しっかり泡立ててから頭皮に乗せるのが良いです。

というのも酸化皮脂の除去には界面活性剤だけでなく、この泡が重要だからです。

この写真はウチの泡だて器で洗顔料を泡立てたところです。

傾けたり、ひっくり返しても落ちないくらいまで泡立てるのがベストです。

頭皮を含め人間の肌は横方向の刺激(擦り洗)には弱く、擦って洗うと肌を傷つけやすいです。

頭皮を洗うときも、できるだけ擦らないように、泡を頭皮に乗せたら、頭皮を揉むように頭皮と泡をなじませていきましょう。

 

以前は「洗剤の界面活性剤が汚れを取り囲んで、剥がすことで洗浄力を発揮していて、泡は洗ってる感を演出するための演出」だと考えられていました。

化学的にもその通りなので、僕もそう思っていました。

泡立てるなんて面倒なことしたくないし。

 

しかし、近年発表された論文によると泡の構造が皮脂汚れを吸着することで、汚れを除去する作用があることが分かってきました。

これはどちらかというと化学よりも物理学の領域の話なので、化学系の僕には論文を読んでもチンプンカンプンでしたが、自分で試して効果は実感したので間違いないと思います。

水を物理的に微細な泡(Ultra Fine Bubble、UFB)にすることで、界面活性剤などの薬品を全く使わず、汚れを落とすという技術も既に実用化されています。

現在は主に薬品を使用できない配管の洗浄などに使われている技術ですが、シャワーヘッドにUFBの生成機構を組み込んだシャワーヘッドも出てきていて美容分野でも活用が広まっています。

 

泡が物理的に汚れを吸着しているという事実はここ近年のスキンケア・ヘアケア業界での最大の発見と言っても良いかもしれません。

つまり、シャンプー、ボディーソープ、洗顔料などは界面活性剤の効果に加えて泡の吸着で汚れを吸着して落としています。

化学×物理のコンビ

で汚れを落としています。

これまで、洗浄=化学だと考えられていたので、泡の物理的な吸着効果が見落とされてたのでしょう。

しっかり泡立ててから洗うのと泡立てずに洗うのでは、全然効果が違いますので、ぜひ試してみてください。

3.指の腹で洗う

これも基本なので、知ってる方も多いと思いますが、

シャンプーの時に爪を立てない

これは絶対。

 

爪を立てて洗うと、頭皮に傷がつくので絶対にダメ。

やってしまうと、そこから変な細菌が入って炎症を起こしたり、そうでなくても頭皮に多大なストレスをかけてしまいます。

ダメ、ゼッタイ。

 

髪を洗う際は、泡を乗せて全体になじませたら、指の腹で頭皮を揉むくらいの感じでOKです。

泡は汚れに接触していれば、勝手に汚れを吸着してくれるので、ゴシゴシやって洗う必要はないです。

 

シャンプーにかける時間はどれくらいが適切?

5分くらい時間をかけて洗った方がいいという主張をする人もいますが、

僕は反対です。

 

なぜなら、洗浄成分は頭皮にとって「異物」だから。

(アミノ酸系はともかく、高級アルコール系、石けん系はあまり長時間、頭皮に接触させておきたくない)

最近のシャンプーは洗浄力が十分にあるので、1,2分でも十分に汚れは落とせます。

それよりも、すすぎが重要。

 

4.後すすぎ

みんな適当にしてしまいがちですが、

一番重要と言っても過言ではないくらいに重要なのがこのすすぎ

上にも書いたとおり、洗浄成分は頭皮にとっては異物です。

なので、洗浄成分が頭皮に残ってしまうと、トラブルの原因になる危険性があるわけです。

 

洗うのと同じくらいか、それ以上に時間をかけるくらいの勢いでやったほうがいいです。

特に生え際、襟足、耳の裏あたりはすすぎ残しやすいポイントなので、重点的にすすぐこと。

洗いの時間と同じくらいすすぎに時間をかけてすすぎ残しがないように丁寧にすすぎましょう。

 

4.タオルドライ

髪を洗った後(というかほとんどの人はお風呂に入る時に髪を洗うはずなので、お風呂から上がった後ですが)は、タオルで髪の水分をある程度拭き取ります。

この時もゴシゴシやると頭皮に負担がかかるので、タオルを頭に乗せて上からトントン叩くくらいの拭き方が良いと思います。

ゴシゴシやると髪の毛の方もキューティクルが捲れて艶がなくなりますので、長髪の方も美しく仕上げるために重要です。

 

洗髪の時やタオルドライの時に抜ける毛は休止期の毛なので、ほっておいてもすぐに抜ける毛です。

気にする必要はありません。

 

タオルドライが適当すぎて水分が大量に残っていると、ドライアーで乾かすのが大変になるので、しっかり拭き取りましょう。

 

5.ドライアーで乾かす

「ドライアーを使って髪を乾かしたほうがいいのか?

それとも、自然乾燥の方がいいのか?」

という質問も何度かいただいた事がありますが、

僕は

ドライアーを使って一気に乾かしたほうがいい

と考えています。

 

というのも、髪や頭皮を濡れたまま放置していると

  1. 雑菌が繁殖する危険がある
  2. 表面の水分の蒸発と一緒に皮膚内部の水分まで持っていかれる

などのリスクが考えられるからです。

 

 

ただ、ドライアーで髪を乾かす際には注意点があって、

一箇所に熱風を当て続けるのはダメです。

具体的には同じ場所に1秒以上、風を当て続けないように気をつけてください。

 

理由は頭皮が高温になると、これまた頭皮にとってストレスになるので。

やり過ぎると軽い火傷状態になることもあるみたいです。

 

なので、ドライアーを動かすなり、頭を動かすなりして、常に温風の当たる場所を変えるようにしてください。

番長
まぁ、別に歌舞伎役者みたいに頭を振り回す必要はないですが(笑)

 

7.ただし、保湿はマスト

ただ、皮脂の落としすぎが頭皮に悪いのは以前から変わっていません。

そして、シャンプーをすれば、必要な皮脂まで持っていかれます。

皮脂膜がない状態だと、浴室から出るとすぐに乾燥が始まります。

(浴室内は湿度100%なので、皮脂がなくても乾燥することはありませんが。)

なので、できる限り速やかに水滴を拭いて、保湿を行う必要があります。

理想的には10分以内が良いです。

 

アルベイズの方でスカルプエッセンスを発売予定なので、そちらを使用していただくのがベストですが、残念ながらまだ生産中でみなさんのお手元にはお届けできません。

第一弾のリベレイトローション、第二弾ミスティックアクアはどちらも上清液の力に加え高い保湿力がありますので、洗髪後の保湿に使えます。

リベレイトローションの方は油分が多いので、髪に使うと少し髪が重たい感じになるかもしれません。

長髪の方からはまとまりが良くなるから嬉しいという声もいただいていますが、短髪の方には少し使いづらいかもしれません。

その点、ミスティックアクアは油ではなく、主にセラミドで保湿する処方になっているので、ベタつくことはないです。

が、アクアだと水分が多いので乾くまでに時間がかかるという問題があります。

リベレイトローションもミスティックアクアも全身に使えるように処方してますが、頭皮用ではなかったので、使いづらい部分はあるかと思います。

そこで今回のスカルプエッセンスの開発に至ったという経緯もあります。

 

もちろん、アルベイズを開発・販売している身としてはぜひアルベイズ製品を使って欲しいのですが、保湿効果のあるものであれば、何でもOKです。

まとめ

ざっくりシャンプーの手順をまとめるとこんな感じになります。

[deco_bg image=”marker-p” width=”400″]

1.前すすぎ
2.シャンプーはしっかり泡立てる
3.洗い
4.後すすぎ
5.タオルドライ
6.ドライアー
7.保湿

[/deco_bg]

洗顔も朝晩2回

皮脂は顔から出るものも頭皮から出るものも同じですから、頭皮の皮脂も顔の皮脂も12時間で酸化します。

なので、シャンプーと洗顔どちらも朝晩2回やった方が良いです。