【告発】キャピキシル徹底検証!ミノキシジルの3倍の効果は嘘!?

※2017年8月18日更新

最近、何かと話題になっているキャピキシル

キャピキシルはミノキシジルの3倍の効果!

などと、まことしやかにささやかれていますが、果たして本当なのか?

 

キャピキシルの効果について製造元のルーカスマイヤーコスメティクス社が出しているデータを元に徹底的に検証してみました。

ぜひ、参考にしてみてください。

キャピキシルとは?

まずは簡単にキャピキシルとは何なのかを解説しておきましょう。

キャピキシルはカナダのルーカスマイヤーコスメティクスが開発した成分で、

[deco_bg image=”marker-p” width=””]アセチルテトラペプチド3
アカツメクサ花エキス[/deco_bg]

の2つをブレンドしたものになります。

アセチルテトラペプチド3は成長因子の一種で、アカツメクサ花エキスは天然成分ですね。

 

アカツメクサ花エキスにはビオカニンAという成分が含まれていて、これには薄毛の原因であるDHTを抑制する効果が確認されています。

アカツメクサの効果について詳しく知りたい人はこちらの記事を参考にしてください

アカツメクサ花エキス(ビオカニンA)の育毛効果を徹底検証

 

さて、もう一方のアセチルテトラペプチド3の方なんですが・・・

 

キャピキシルにミノキシジルの3倍の効果があるとする根拠

こちらが、ルーカスマイヤーコスメティクス社が出しているデータのうち、キャピキシルにミノキシジルの3倍の効果があるとする根拠に当たる部分だと思われます。

キャピキシルデータ対ミノキシジル

まず、タイトルに”Ex vivo”とありますが、これは培養された細胞組織で行われた実験であることを意味します。

つまり、この結果は実際の人間の頭皮で起こったことではないということです。

この実験は培養された細胞(毛母細胞など)を使って、それにミノキシジルを添加した場合と、アセチルテトラペプチド-3を添加した場合を比較したものでしょう。

 

次に図をみてみると

[deco_bg image=”marker-p” width=””]

ミノキシジルが52%
アセチルテトラペプチド-3が156%

[/deco_bg]

という、グラフになっています。

これを比較すると確かにアセチルテトラペプチド-3(キャピキシルに含まれる成分)がちょうどミノキシジルの3倍になっています。

 

じゃあ、これ、何が3倍になっているのかということなんですが・・・

このグラフの縦軸は”Hair growth activity”という指標になっています。

 

つまりこの実験結果を解釈すると

[deco_bg image=”marker-p” width=””]

ミノキシジルを培養細胞に添加した場合、何も添加しない時と比べて”Hair growth activity”が、52%増加した。

それに対して、

キャピキシルを培養細胞に添加した場合、が何も添加しない時と比べて”Hair growth activity”156%増加した。

[/deco_bg]

ということになります。

 

この実験によると、確かに、この”Hair growth activity”を増加させること関してはキャピキシルはミノキシジルの3倍の効果があると言えるんですが・・・

”Hair growth activity”って何やねん!!!!

っていう疑問が(;´∀`)

 

残念ながら、この資料に載っているデータだけでは”Hair growth activity”については何もわかりません。

おそらく、この実験が培養細胞による実験であることを考えると、髪の毛が生える方向に細胞が刺激を受けた際に分泌される何らかのシグナルを数値化したものだと推測できます。

推測は出来るんですが、なんなのかはよくわかりません(^_^;)

 

キャピキシルはミノキシジルの3倍生える???

ミノキシジルの3倍の効果!って言われた時に、普通の人が想像する内容って、ミノキシジルの3倍毛が生えるってことだと思うんですよね。

実際、僕もそうだと思っていました。

 

例えば、

[deco_bg image=”marker-p” width=””]

AGAの人、100人にミノキシジルを4ヶ月使ってもらったところ、何も使用しなかった100人に比べて1平方センチあたりの毛髪の本数が50%増加した。

一方で、

AGAの人、100人にキャピキシルを4ヶ月使ってもらったところ、何も使用しなかった100人に比べて1平方センチあたりの毛髪の本数が150%増加した。

[/deco_bg]

みたいな実験結果であれば、わかりやすくキャピキシルはミノキシジルの3倍、毛を増やす効果があったと言えるんですよ。

実際に、毛の本数がミノキシジルを使用した場合に比べて3倍増えているわけですから。

 

しかし、「キャピキシルがミノキシジルの3倍の効果」だとする根拠としているデータでは、ミノキシジルを使用した場合に比べて、”Hair growth activity”が3倍に増加した、ということしかわかりません。

 

したがって、

「キャピキシルを使えばミノキシジルの(本数を基準として)3倍毛が生えるか?」

と聞かれれば、

わからない

というのが正直な答えになります。

 

キャピキシルは効かないのか?

もう、これだから育毛業界は・・・

すぐに誇大広告に走りやがって・・・

とか言われそうなんですが、一応フォローしておくと

キャピキシルは細胞を発毛の方向へ向かわせるなんらかのシグナル(”Hair growth activity”)をミノキシジルの3倍発生させている

という事実は間違いないです。

つまり、実際にミノキシジルの3倍生えるかどうかはわからないけど、少なくともミノキシジルと同等以上の効果は期待できると考えられます。

 

 

じゃあ、実際に使ってみた人のデータはないのか?

ってことなんですが、これもルーカスマイヤーコスメティクス社が公開しているデータの中にありました。

こちらです。

 

キャピキシルの臨床データ

実験条件

キャピキシル臨床データプロトコル

これはどのような条件で実験を行ったかの説明。

ざっくり訳すと、

[deco_bg image=”marker-p” width=””]

30人のAGA患者(平均年齢46歳)に協力してもらった。
そのうち15人にはキャピキシルを、残りの15人にはプラセボ(偽薬)を使用してもらった。
1日1回夜にそれぞれ20滴を、4ヶ月間使用してもらった。
4ヶ月後、使用前と頭髪の状態を比較した。

[/deco_bg]

という感じです。

※プラセボというのは有効成分の入っていない偽の薬で、キャピキシルを使用した場合と比較するために使用してもらいます。

 

計測方法

キャピキシル臨床データ検査方法

毛髪の増減の計測方法の説明です。

TrichoScanという画像診断装置を使って計測しています。

まず、髪の一部を剃ってその直後にスキャンし、さらに3日置いてからスキャンします。

これによって、3日の間に伸びた毛と伸びていない毛が分かります。

 

つまり、

[deco_bg image=”marker-b” width=””]

伸びた毛=成長期の毛髪
伸びていない毛=休止期の毛髪

[/deco_bg]

ということになります。

(髪は1日に0.3ミリ程度しか伸びないので、3日だとほんのちょっとしか伸びないんですが、その程度の差でもこの画像診断装置は検出できるようです)

このような計測を行うことで、成長期の髪の本数と休止期の髪の本数がわかります。

 

この計測を行うのが、キャピキシル(およびプラセボ)使用してもらう前。

そして、使用後にもう一度同様の計測を行います。

で、使用前後の成長期の髪の本数および休止期の髪の本数がキャピキシル使用後にどう変化したかを見れば、キャピキシルの効果がわかるというわけです。

 

使用前後の画像比較

キャピキシル臨床データ写真

まずは、キャピキシルの使用前と使用後の画像比較。

上が使用前、下が使用後です。

見ればわかると思いますが、明らかに使用後の方が本数も増え、髪の密度が上がっています。

 

成長期、休止期の毛髪の本数の変化

キャピキシル臨床データ休止期成長期増減

これはキャピキシル使用前後の成長期の髪の本数の変化と休止期の毛髪の本数の変化をグラフにしたものです。

 

成長期の髪の割合

成長期の髪の割合は

[deco_bg image=”marker-p” width=””]

プラセボ⇒2%減少

キャピキシル⇒13%増加

[/deco_bg]

と、確かにキャピキシルを使用した方の方が成長期の髪が増加しています。

つまり、

成長期の髪が増えた ⇒発毛が促進した

ということができます。

 

休止期の髪の割合

逆に休止期の髪の割合は

[deco_bg image=”marker-p” width=””]

プラセボ⇒23%増加

キャピキシル⇒29%減少

[/deco_bg]

と、キャピキシルを使用した方の方が減少しています。

 

つまり、

休止期の髪が減った⇒抜け毛が減った

ということになります。

 

成長期の髪と休止期の髪の割合の変化

キャピキシル臨床データ休止期成長期比率

こちらは成長期の髪の本数を休止期の髪の本数で割った値の変化。

プラセボは4ヶ月間で33%減少しているのに対して、キャピキシルは46%増加しています。

 

この結果からキャピキシルには発毛を促す効果と抜け毛を抑制する効果の両方があることがわかります。

 

ミノキシジルとの比較

で、じゃあ、これってどれくらい効くの?って話なんですが、これまたミノキシジルと比較することは難しいです(´・ω・`)

ミノキシジルの臨床データには1平方センチあたりの「毛髪の増加本数」が出ていて、それによると、5%のミノキシジルを4ヶ月使用した場合、1平方センチあたり約22本毛髪が増加しています。

 

つまり、言い換えると、1平方センチあたり約22本毛髪が新たに生えてきています。

一方でキャピキシルのデータは成長期の髪および休止期の髪の増減でデータが整理されているので、比較することができません

 

で、やっぱり、臨床試験のデータを見てみても、「キャピキシルを使えばミノキシジルの(本数を基準として)3倍毛が生えるか?」は分からないという事になってしまいます(´・ω・`)

なんか、身も蓋もない結論ですいません。、

 

キャピキシルで髪の毛は何本増えたのか?

わかりません、終わってしまうのもなんなので、もうちょっとだけ検証してみましょう。

上にのキャピキシル使用前後の頭髪の写真なんですが、その写真で実際に何本髪が増えているのか、数えてみました。

(成長期の髪、休止期の髪は区別せずに本数だけを数えています)

キャピキシル臨床データ本数カウント

画像をプリントアウトして、数え間違えないようにチェックを入れながらカウントしています。

 

カウントした結果

[deco_bg image=”marker-p” width=””]

使用前⇒125本

使用後⇒186本

[/deco_bg]

つまり、増加量は61本

結構、増えています(゚д゚)!

 

が、しかし・・・

この円の面積が一体どれくらいなのか?それがわかりません。

残念ながらスケールもないので(;´∀`)

上にも書いたとおり、ミノキシジルのデータは1平方センチあたりの発毛本数で現してあるので、増加本数がわかってもそれが「どれだけの面積の頭皮における増加なのか」がわからないと比較ができないんです・・・。

 

仮にこの円が1平方センチだとすれば、本数における増加量でもキャピキシルはミノキシジルの3倍の効果があったといえるんですが・・・

しかし、手に入るデータから検証できるのはこれくらいが限界のようです。

 

まとめ

なにやら、小難しい考察を繰り広げてきましたが、結論をまとめると

[deco_bg image=”marker-p” width=””]

「キャピキシルを使えば(本数基準で)ミノキシジルの3倍生えるかどうか」はわからない
ただし、公表しているデータを見る限りだとしっかりとした科学的根拠に基づく発毛効果が確認できる。

[/deco_bg]

という感じです。

 

検証してみて、僕の印象ですが、「ミノキシジルの3倍の効果」というのは商売的にインパクトを出すために持ってきたんじゃないか、という印象を受けました。

嘘とまでは言いませんが、誇張しすぎ感は否めません。

 

しかし、

そもそも、こんな風にきちんとしたデータを公表している育毛成分がほとんどないことを考えると、それをちゃんと公表しているキャピキシルは遥かに信頼性が高いです。

実際問題として、ミノキシジルの3倍なんて宣伝しといて全く効果がなかったらクレームの嵐になることは、火を見るより明らかな訳で(^_^;)

 

なので、使って見る価値は十分にあると、僕は考えています。

※いろんなキャピキシル配合育毛剤を僕が使ってみた結果は、下にまとめています。

 

元データ

ルーカスマイヤーコスメティクスが公開しているデータはこちらになります。

英語ですが自分の目で確かめたいという方はチェックしてみてください。

キャピキシル臨床データ

キャピキシル実験データ2

 

キャピキシル配合育毛剤・徹底比較ランキング!

さて、実際にキャピキシルを配合している育毛剤にどんなものがあるのか?

というところですが、これについてはランキングを作りました!!

実際に使用してみた上で、

[deco_bg image=”marker-p” width=””]キャピキシル以外の成分
価格
使用感
実際に使ってみての効果[/deco_bg]

などをポイントに比較し、ランキング化しています。

キャピキシルの濃度に関してはどれも5%なので、濃度は比較のポイントからは外しています。

キャピキシル配合の育毛剤を探している方はぜひ、参考にしてみてください( ´∀`)bグッ!

キャピキシル配合育毛剤・徹底比較ランキング!