どうも、若ハゲ番長です。
今回はキャピキシルについてちょいちょい来る質問を取り上げてみようと思います。
キャピキシルの錠剤やタブレットがあれば最強じゃないですか?
キャピキシルの内服薬は商品化されてないんでしょうか?
この質問についてなんですが、結論から言ってしまうと、
キャピキシルは飲んでも効果ありません。
ミノキシジルは確かに内服の方が効果が高い
確かに発毛剤として有名なミノキシジルの場合、外用よりも内服の方が効果が高く、天と地ほどの差があると言っても過言ではありません。
これは皮膚のバリア機能があるためで、頭皮に直接塗ってもミノキシジルはバリアに阻まれて十分に吸収されません。
もともとこのバリア機能というのは、体内に異物や細菌が侵入することを防ぐためのものなんですが、育毛剤の浸透も(成分にもよるんですが)同時に妨げてしまうわけですね。
そのため、ミノキシジルは外用よりも内服の方が効果が高くなります。
ミノキシジルとキャピキシルは全く違う成分
質問を送られた方々はこれと同じ理屈で、
「キャピキシルも内服の方が効果高いんじゃね?」
と考えたんだと思いますが・・・
多分、キャピキシルはミノキシジルの3倍の効果!と宣伝されてたせいでミノキシジルとキャピキシルを同列というか同種の成分だと思って、こう考える人が多いんだと推測しますが・・・
まず、化学的にはキャピキシルとミノキシジルは全く異なる成分です
ミノキシジルは合成の単分子医薬品成分なのに対し、
キャピキシルはアカツメクサ花エキス(天然成分)とアセチルテトラペプチド3(成長因子)のプレミックス成分です。
つまり、まったく違うメカニズムで毛母細胞を活性化させ、発毛効果を発揮しているということです。
アカツメクサ花エキスに含まれる有効成分はビオカニンAというイソフラボンなんですが、これはイソフラボンなので口から入れても効果があるかもしれません。
しかし、アセチルテトラペプチド3の方は成長因子なので、口から入れても効果がありません。
キャピキシの錠剤は売ってる?
キャピキシルの内服薬は、
売ってません(笑)
錠剤もカプセルもないです。
もし売ってたとしても、上で解説したように効果は期待できないので、素直に塗るタイプのスカルプエッセンスを使いましょう。
間違ってもフィンジアやボストンスカルプエッセンスをがぶ飲みしたりしないように
(やる人はいないと思いますが・・・)
ちなみにアカツメクサについては、実はレッドクローバーティーという名前のハーブティーとして売られてます。
なんとしてもキャピキシルを内服で飲みたいんだ!という方は、アカツメクサのお茶を飲めば、成分の半分は口から摂取できます(笑)
成長因子は口から入れても基本的に効果がない
成長因子は分類としてはタンパク質になります。
(もうちょっと正確には情報伝達タンパク質といいます)
タンパク質なので、基本的には肉と同じで、口から入れると消化されてしまいます。
タンパク質は特に構造が大事で、その構造によって効果を発揮するので、消化されて構造が失われてしまうと、まったく効果は発揮されません。
なので、口から入れても成長因子は効果はないです。
酵素ドリンクは効果なし?
ちょっと余談になりますが・・・
酵素ドリンクが一時、やたら流行りましたが、実は酵素もタンパク質です。
「現代人には酵素が不足しがち!だから酵素ドリンクで酵素補給!」みたいなキャッチフレーズで、宣伝されてたわけですが・・・
ご想像の通り(笑)
酵素はタンパク質なので、口から入れると消化分解されてしまい、酵素として体に取り込まれることはありません。
口から入れればただのタンパク質です。
酵素ドリンクはつまるところ、ただのタンパク質ドリンクなんですが、それにしてはそのお値段は高すぎやしませんか?
と化学を学んだ者としては冷ややかな目線でブームを眺めててたわけなんですが・・・
まとめ:キャピキシルは塗れ!
ということで、飲むタイプのキャピキシルは売ってないですし、仮にあったとしても効果は期待できないです。
間違ってもキャピキシル配合の育毛剤を飲んだりしないようにしてください(;´∀`)
素直に製品化されている塗るタイプのスカルプエッセンスを使うようにしましょう!
そちらでも十分に育毛効果は期待できます(笑)
キャピキシルについて詳しい解説はこちら
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