どうも、若ハゲ番長です。
今回はかねがね育毛効果があると言われているイソフラボンについてです。
ネット上ではあることないこと騒がれているので、この記事ではエビデンス(科学的根拠)に基いて効果を検証していきます。
[deco_bg image=”marker-p” width=””]DHTを抑制するというのは嘘?本当?
意外と怖い?イソフラボンの副作用とは?
カプサイシン×イソフラボンで発毛の真相[/deco_bg]
などなど、
しっかり解説してまいりますので、ぜひ参考にしてみてください( ´∀`)bグッ!
イソフラボンにはDHT抑制効果あり!?
まずイソフラボンのDHT抑制効果について見ていきましょう。
DHT(ジヒドロテストステロン)は悪玉男性ホルモンなど呼ばれるAGA(男性型脱毛症)の原因物質です。
DHTが毛母細胞を攻撃することで、髪の成長が止まり、抜け毛が増えて、薄毛が悪化していきます。
なので、DHTを抑制する効果のある成分はAGAにも効果的と考えられます。
ちなみにDHTを抑制する薬が、あの有名なプロペシア(フィナステリド)です。
じゃあ、イソフラボンはどうなのかってことですが・・・
イソフラボンのDHT抑制作用について調べた実験がこちらです。
[deco_bg image=”marker-p” width=””]
血清中のDHTの濃度を測定し、変化を調べる
[/deco_bg]
その結果、どうなったのかというと・・・
血清中のDHTに顕著な減少が見られた
と報告されていますΣ(゚Д゚)!!
実はイソフラボンによってDHTが減少したと報告している論文は他にもいくつもあります。
それを考えるとイソフラボンのDHT抑制効果はかなり信頼性が高いと考えていいでしょう。
前立腺肥大にも効果あり!?
DHTが引き起こす問題の一つが薄毛なんですが、こいつはもう一つ重大な問題も引き起すやつでして、それが前立腺肥大および前立腺がんです。
(薄毛や前立腺など特定の部位にだけ影響が出るのは、DHTを生産するⅡ型の5αリダクターゼが頭皮と前立腺にだけ存在するからです)
イソフラボンは実は前立腺肥大や前立腺がんにも効果があると言われていて、
[deco_bg image=”marker-p” width=””]イソフラボンでマウスの前立腺がんの成長が抑制された
大豆の摂取量が多い人は前立腺がんになりにくい[/deco_bg]
などの結果も報告されています。
「前立腺がんが欧米人に多くアジア人に少ないのは、アジア人が大豆をよく食べているから」
とする説もあって、実際、日本人の大豆の摂取量が減少するにしたがって、前立腺がんの発症率は上がっているそうです。
イソフラボンはDHTを抑制するのであれば、おなじく前立腺系の病気にも効果ありそうですよね。
ちなみに、DHTを抑制することで知られているフィナステリドも前立腺肥大の治療薬として使われています。
このあたりのことを考慮すると、イソフラボンは薄毛対策としてかなり有望そうなんですが・・・
DHTだけでなくフリーテストステロン値も減少(;´Д`)
しかし、気になる報告も・・・。
イソフラボンを摂取するとDHTだけでなく、
「フリーテストステロンも減少した」
と報告されているのです。
フリー(遊離)テストステロンというのは、テストステロン(男性ホルモン)の中でも特に生理活性を示すヤツのことで、このフリーテストステロン濃度は男性機能などにダイレクトに影響を与えると言われています。
特にフリーテストステロンの減少は男性更年期障害との関連が指摘されていています。
テストステロンは
・筋肉の増大(男らしい体をつくる)
・性欲の増強
・やる気の向上
など男の体には必要不可欠な作用を持っています。
あまり減りすぎるのは困りものなのです。
ただ、上で紹介した実験では、特に重大な副作用は報告されていないので過剰に心配する必要はないとは思います。
次に解説する摂取上限を守っていれば、問題が起こることは無いでしょう。
ちなみに、唯一報告された副作用は下痢でした(^_^;)
イソフラボンは腸内細菌のエサになるので、腸内環境が急激に変化して、下痢のような副作用が起こるものと考えられます。
こういった副作用は長期摂取により腸内環境が落ち着くと、自然と治まる事が多いです。
イソフラボンの摂取上限・摂取推奨量
天然の植物性成分としてはわりと強めの女性ホルモン様作用を示すことから、厚生労働省はイソフラボンについて、
[deco_bg image=”marker-p” width=””]食事からの摂取上限量70~75mg
サプリメントとして上乗せする摂取目安量30mg[/deco_bg]
としています。
だいたいサプリと食事の合計で100mgくらいがラインだと思ってもらえれば大丈夫です。
この摂取上限は
摂取上限を超える量を長期間、継続的に摂取した場合、何かしらの副作用が起こるリスクを排除できない
という量なので、この量を超えたからと言ってただちに問題が起こるわけではありません。
こういった上限はかなり安全側に見積もって算出されるので、そんなに心配は必要ないです。
極端な過剰摂取にだけ気をつけていれば大丈夫でしょう。
大豆食品のイソフラボン含有量
大豆食品100gあたりに含まれるイソフラボンの量はこんな感じです。
食品名 | 平均含有量(mg) |
大豆(生) | 140.4 |
煮大豆 | 72.1 |
黄粉 | 266.2 |
豆腐 | 20.3 |
おから | 10.5 |
納豆 | 73.5 |
味噌 | 49.7 |
醤油 | 0.9 |
豆乳 | 24.8 |
厚生科学研究(生活安全総合研究事業)食品中の植物エストロゲンに関する調査研究より
この表を元に計算すると、
[deco_bg image=”marker-p” width=””]豆腐1丁(350g)で、イソフラボンは約71mg
納豆一食分(45g)で、約33mg
豆乳コップ1杯(200ml)で、約52mg[/deco_bg]
という感じです。
「豆腐一丁でも1日の摂取上限に到達しちゃうじゃん!」
と思われる方もいるかもしれませんが、上にも書いたように、長期間継続的に摂取上限を超えて食べ続けた場合に、副作用の懸念が排除できないという量なので、1日ちょっと食べすぎたくらいで何かしらの副作用が出ることは考えられません。
第一、普通は毎日豆腐一丁食べれないと思いますし・・・(^_^;)
とはいえ、毎日豆腐3丁とか、豆乳1Lとか、そういう量を取り続けると体内のホルモンバランスが崩れる可能性があります。
「○○が薄毛に効く」という話を聞くと、そればっかりどか食いする人がまれにいますが、基本的に偏食は健康によくないですし、ひいいては髪にも良くないです。
適切に取り入れて行きましょう。
カプサイシンとイソフラボンの相乗効果で発毛!?の真相
以前に
カプサイシンとイソフラボンを同時に摂取すると、成長因子のIGF-1が分泌されて、発毛効果が得られるんだ!!
と噂になったことがあるのですが・・・
確かにIGF-1は発毛に欠かせない成長因子の一つです。
そして、この効果に関する論文も出ていたんですが・・・
論文の著者である岡嶋博士が、なんと論文データの捏造で所属していた名古屋市立大学から懲戒処分を受けるという事態に((((;゚Д゚))))
そんなわけで、この「カプイソで発毛説」の真偽は怪しいと言わざるを得ない感じです。
研究としては面白かったので、僕としてはこういう結末になってしまって残念なのですが。。。
ちなみに、発毛効果は別にしても、僕は麻婆豆腐が大好きなのでよく食べています。
「論文が捏造だっただけで、カプイソでIGF-1が出る可能性は否定されてないんだ!」とつぶやきながら(笑)
(本当にどうでもいい余談ですが、仕上げに山椒をふると本場四川の味っぽくなります)
イソフラボンとは?
ちなみに、イソフラボンってそもそも何なのというところを解説しておくと・・・
イソフラボンというのは大豆などマメ科の植物に含まれるポリフェノールの一種で、女性ホルモン(エストロゲン)とよく似た分子構造を持ちます。
このため、女性ホルモン様作用を持つと言われています。
イソフラボンはフラボン骨格を持つ化合物の総称なので、1つの物質を指しているわけではありません。(なので正確にはイソフラボン”群”と呼びます)
代表的なイソフラボンはゲニスチン、ダイゼインなど。
ちなみキャピキシルの成分として有名なビオカニンAもイソフラボンです。
まとめ
イソフラボンの育毛効果についてまとめると
[deco_bg image=”marker-p” width=””]DHTを抑制する効果があるのは間違いなさそう
極端に過剰摂取するとフリーテストステロンが減少してホルモンバランスがおかしくなる可能性があるので注意
カプサイシン×イソフラボンで発毛説に信頼性はない[/deco_bg]
という感じですね。
データを見る限り、薄毛改善にも一定の効果が見込めそうです。
なかなか毎日大豆製品をしっかり食べるという方は多くはないと思うので、サプリでイソフラボンを補給してしまうというのもアリだと思います。
ちなみに大豆製品はイソフラボンだけでなく、たんぱく質も豊富に含んでいるので、髪のための栄養補給としても良いと思います。
ぜひ、日々の食事の中で取り入れていってみてください( ´∀`)bグッ!
いきなり質問なのですが番長さんは
毎日5mgのミノキシジルを飲んでいて動悸や胸の痛みなどは有りませんか? 私は2.5mgを一日おき時には二日おきで5ヶ月ぐらい飲んでふさふさになりました。所が何となく動悸のようなものを感じるようになり健康診断に行き血液検査や心電図血圧尿検査をしてもらい全て異常無しでした
ですがそれでも不安だったので半分に割って1.25を一日おきで一ヶ月続け さらに半分に割って0.6位を一日おきに摂取しています。髪は少し減ってしまいましたがほぼ変わらないレベルを維持できています 因みにフィナステリドは飲んでいません
ですが0.6では少し摂取量が少ない気がします。やはりもう少し飲む量を増やすべきですかね? それとも健康を考え今の量で我慢するべきですかね?番長さんの意見を聞かせてください