【衝撃】タバコでハゲるは嘘!?喫煙と薄毛は関係ないとする研究結果

どうも、若ハゲ番長です。

「やっぱり、髪のためにはタバコやめた方がいいですよね?」

という質問はかなりいただくことが多いんですが、よくよく調べてみると、薄毛と喫煙の関連性を明確に示せた研究結果はほとんどありません。

つまり、世間で言われているほど薄毛と喫煙は関連がない可能性があるのですΣ(゚Д゚)!

喫煙と薄毛

喫煙と薄毛は関係なし!?

タバコが体に悪いということは、(タバコを吸っている人も含めて)みんな知っている事実だと思います。

そのからの類推で、

「タバコは髪にも悪いんだろうな」
「最近抜け毛が増えてきたのは、タバコの本数が増えたからかな」

と考えている人は少なからずいるでしょう。

 

しかし、複数の論文が、

喫煙と薄毛に関連性は見られなかった

と報告しています。

 

喫煙と薄毛の関係は、正直、良くわかっていない部分もあって、疫学調査を行った研究では「関係がある(つまり、タバコを吸うとハゲるリスクが上がる)」としてる論文は1報だけです。

逆に「明確な関連はない」と結論している論文は3報あり、関連なしと報告している論文の方が圧倒的に多いです。

参考:Androgenic Alopecia Is Associated with Less Dietary Soy, Higher Blood Vanadium and rs1160312 1 Polymorphism in Taiwanese Communities

こういった調査結果から考えると、実は世間で言われているほどには、喫煙は髪に影響を与えていない可能性がかなりあります。

 

タバコでハゲるとする根拠

まず、世間一般で言われている「タバコでハゲる」理由を挙げてみると・・・

 

ニコチン

依存性が高く、禁煙を難しくしている物質として有名なニコチンですが、かなり毒性が強い事も知られています。

一説では青酸カリに匹敵すると言う話も・・・。

血管を強く収縮させるため、血流が悪くなり、動脈硬化のリスクを高めます。

また、腎臓に強い負荷をかけることも知られており、腎臓病など様々な健康リスクを高めます。

血管をもろくするということは、頭皮の血管を傷つけ、毛母細胞えの血流が悪化しそうな雰囲気です。

 

タール

タールは遺伝子毒性(発がん性)がある物質の固まりです。

タバコを吸う時、直接的にタールに暴露される肺や喉は特に強く影響を受けるため、喫煙は肺がんや咽頭がんのリスクを高めます。

そして、少なくともこういった物質が毛乳頭細胞に、直接触れるとダメージを与えることは分かっています。

(喫煙時に取り込んだタールが毛乳頭細胞まで到達するかどうかは不明)

 

一酸化炭素

一酸化炭素は不完全燃焼によって発生するのですが、タバコを吸うと一酸化炭素も一緒に吸引してしまいます。

一酸化炭素の毒性は青酸ガスよりも高いと言われています。

一酸化炭素はヘモグロビンと強く結合し、酸素を運べなくしてしまうので、タバコを吸っていると慢性的な酸欠状態になります。

このことが動脈硬化などを引き起こします。

血管力の低下につながるということは、やっぱり髪にも悪そう・・・

 

活性酸素

こちらも不完全燃焼によって発生する有害物質です。

触れた細胞をことごとく破壊するので、高い細胞毒性を持っています。

老化現象はこの活性酸素が引き起こしていると言われていて、他にも動脈硬化やガンの原因にもなっています。

また、活性酸素除去するために大量のビタミン類(特にビタミンC)を消費するので、活性酸素への曝露量が多いと、ビタミン類が不足しやすくなります。

このようにミクロレベルで見てみると明らかに喫煙は脱毛を促進しそうなんですが・・・

 

喫煙者の薄毛率は高くない

しかし、

喫煙者と非喫煙者の薄毛率に差がない

のです。

つまり、タバコと薄毛の間には相関関係がありません。

 

「タバコを吸っている人は吸わない人に比べて、薄毛の人が多い」と示せれば「タバコでハゲる!」と大手を振って主張できるのですが、いまのところそれを明確に示せた研究はほとんどありません。

もしかすると、タバコは他の要素で発毛を促進しているためにプラマイゼロになっているのかもしれません。

(例えば、血管が収縮したときにVEGFが分泌されている、タバコを吸う事でストレスが軽減されている、など)

 

とは言え、あくまで「薄毛とは関連がみられない」というだけです。

タバコ自体が健康に悪影響を与えることを考えれば、髪に「関連がない」としても「プラスの影響を与える」ことはまず無いでしょう。

よくてプラマイゼロのはずです。

 

育毛のためには禁煙した方がいい?

こういった研究結果を踏まえると、薄毛を改善するためであれば、禁煙よりも他のことをやったほうが効果は高いはずです。

少なくともタバコは髪に大きな影響を与えていなさそうなので。

 

明らかにもっと関連性の高い原因があるので、そっちをなんとかしていきましょう。

例えば、

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男性ホルモンや遺伝の影響
頭髪の栄養不足
成長因子・成長ホルモンの不足

[/deco_bg]

などですね。

薄毛の原因についてはこちらで詳しくまとめています。

薄毛・AGAの原因ランキングトップ5【対策法アリ】  

たとえ髪に影響がなかったとしても、喫煙が健康全般に悪影響を与えることは数え切れなほどたくさんの研究が示しています。なので、健康のことを考えるならやめたほうが良いでしょう。最近は病院で薬を使ってニコチン依存症を取り除くような禁煙治療もできるので、禁煙外来に相談してみるのもアリです。

 

まとめ:禁煙に発毛効果なし

タバコと薄毛の関係についてまとめると、

育毛という観点からは禁煙しても効果はあまり期待できない

ということになります。

抜け毛や薄毛に対して、禁煙の影響がゼロであると断言はできませんが、今のところ関係性をはっきり立証できたデータはありません。

少なくとも、禁煙よりも効果的な治療法はたくさんありますので、そっちを先に試したほうが良いでしょう。