『インディアンにハゲはいない』は本当か?

インディアンハゲ一時期、流行ったインディアンシャンプー。

そのキャッチフレーズが

「インディアンにハゲはいない』

でした。

 

なかなかに眉唾ものの都市伝説なんですが(笑)

果たしてこれは本当なんでしょうか?

 

 

シャンプーを売るための嘘?

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インディアンがいつも使っているシャンプーに含まれている成分がいいから、インディアンにはハゲがいない。

だから、このインディアンシャンプーを使えば、ハゲませんよ!!

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って言うのが、そのシャンプーの売り。

 

まぁ、今はまったく聞かなくなったので大して効果はなかったんではないか、と僕は推測しています。

本当に劇的な効果があったら、話題になってるはずですからね(苦笑)

 

※アメリカ大陸の先住民のことを本来はインディアンではなく、ネイティブアメリカンと言うべきなのかもしれませんが、ここではより一般に浸透しているインディアンという呼び方を使わせてもらいます。

 

インディアンにハゲがいないのは本当らしい

しかし、この『インディアンにハゲはいない』というのは実は本当らしいことが調べてきたらわかりました。

実際にインディアンには薄毛の人が少ないらしいのです。

僕もこの前グランドキャニオンでインディアンの方々にツアーガイドをしてもらったのですが、確かにハゲている人は1人も見当たりませんでした。

(グランドキャニオン周辺では観光業で生計を立てているインディアンが多い)

しかも、インディアンには前立腺肥大になる人も少ないらしい(゚д゚)!

 

インディアンがハゲない理由はノコギリヤシ

これには理由があって、それがノコギリヤシです。

育毛系のサプリになどによく入っているあれです。

 

実はこのノコギリヤシはもともとはインディアン飲んでいた強壮剤に入っていたものでした。

で、科学者たちがインディアンには前立腺肥大が少ないことから調査をしたところ、このノコギリヤシに辿り着いたわけです。

調べてみると、ノコギリヤシにはジヒドロテストステロン(DHT)の生成を抑える作用があることがわかりました。

DHTは悪玉男性ホルモンと呼ばれている男性ホルモンの一種で、前立腺肥大や薄毛を引き起こしているのはこの物質だとわかっています。

インディアンはノコギリヤシで問題のDHTをセーブしてるから、薄毛や前立腺肥大になにくいわけです。

 

プロペシアもノコギリヤシから開発された

ちなみに薄毛治療薬として名高いプロペシアの有効成分フィナステリドも、このノコギリヤシの成分をもとに開発されています。(『なぜグリーン車にはハゲが多いのか?』より)

(※ノコギリヤシの成分をもとに開発されたというのは『ノコギリヤシから抽出された有効成分がフィナステリドだった』という解釈と、『ノコギリヤシヤシから抽出された有効成分をもとにフィナステリドを新たに合成した』と二種類の解釈ができます。残念ながらいろいろ調べてみたんですが、ノコギリヤシにフィナステリドが含まれているかどうかはよくわかりませんでした。)

 

実は新薬開発の際に、『伝統的に健康によいとされていたものから有効成分を抽出してくる』という手法があります。

昔から体によいとされてきたものなら病気を治療する成分を含んでいる可能性が高いからです。

フィナステリドもそういう経緯で開発された薬のひとつなんですねー。

ノコギリヤシは多くの育毛サプリに配合されてますし、前立腺肥大の治療に使っている例もあるようです。

 

最近のインディアンは・・・

正直、僕は『インディアンにハゲはいはい』はインディアンシャンプーを売るために、販売元が流したデマじゃないかと思っていたんですが、ちゃんとこういった根拠があったんです。

しかし、インディアンシャンプーの成分を調べたらノコギリヤシは入ってませんでした(笑)

ノコギリヤシは服用して初めて効果の出るものなので、シャンプーに入れたってしかたないと思いますが、あのシャンプーは少なくともノコギリヤシに注目して開発されたものではなさそうです(´・ω・`)

 

最近はインディアンも昔ながらの生活を続ける人が少なくなり、肥満や薄毛の人が増えているらしいです。

ノコギリヤシはもちろんなんですが、生活習慣も頭髪に影響を与えているのではないか、と思います。

もしかした大自然に囲まれてストレスなく暮らしていたことが、薄毛にならない理由の一つだったのかもしれません。