どうも、若ハゲ番長です。
今回は番外編です。
突然ですが、ICLなるものを、皆さんご存知でしょうか?
多分、レーシックは聞いたことありますよね?
それの進化版だと思ってもらえれば、だいたい合ってます。
ICLは視力矯正の手術なんですが、眼の中にコンタクトレンズを入れてしまうてやつです。
死ぬまで入れっぱなしで、追加の手術とかは不要です。
なので、一回やってしまえば、ずっと視力は回復したままになります。
実は、この度、ICLの手術を受けて来ました(゚д゚)!
裸眼なうです!
もちろん、
手術だし、
かなりのお値段だし、
眼球にメス入れるなんて、恐怖だわ!
といことで、事前に情報をググりまくったわけですが・・・
ICLについて調べていると、体験談系の情報があんまりなかったので、ここに体験談を記しておくことは、きっと誰かの役に立つだろう、ってことで記事にしておる次第です。
薄毛とは何の関係もないけど(;´∀`)
もし、レーシックとか視力矯正をお考えの方は、参考にしてみてください。
ICLとは?レーシックとは何が違うの?
ICLが視力を回復させる手術だということは分かってもらえたと思うんですが、まず基本的なところで、有名なレーシックとICLがどう違うのかを解説していこうと思います。
(ちなみに、Implantable Collamer Lensの略でICLです。)
どっちも視力回復の手術なんですが、結論から言うと、様々な面でICLの方が優れています。
なので、僕はレーシックではなくて、ICLを選びました。
レーシックは不可逆、ICLは可逆
僕がレーシックではなくてICLにした一番大きなポイントはここです。
レーシックはレーザーを使って角膜を削ります。
生体の一部を削り取ってしまうわけなので、一回手術をしてしまったら、もう戻せません。
不可逆です。
一方で、ICLは角膜の中にコンタクトレンズを設置することで、視力を矯正します。
設置してるだけなので、レンズは後から取り外すことも可能です。
つまり、可逆です。
レーシックの場合、将来的に白内障や緑内障になったときに、治療の幅が狭まりますが、ICLの場合はそういった問題がありません。
また、視力の矯正具合がイマイチだった場合など、レンズを取り替えることも可能です。
後々の自由度が高いのがICLの特徴と言えるでしょう。
視力の戻りがない
レーシックの場合、物理的に角膜を削るので、体は生体反応として削られた角膜を修復しようとします。
結果として、角膜の厚さが戻ってしまう(=視力が戻ってしまう)ということが起こります。
一方で、ICLの場合角膜を削らないので、レーシックのような視力戻りが起こりません。
見え方の質が高い
レーシックとICL両方受ける人は稀だとおもうので(笑)
見え方の差を自分の体で感じるのは難しいと思いますが、レーシックよりもICLの方がくっきり見えるらしいです。
レーシックは角膜を削る際に、角膜に歪みが生じてしまうため、(特に強度近視の場合に)見え方の質が低下するケースが多いようです。
ドライアイになりにくい
角膜を28mm切るのに対し、ICLはわずか3mmしか切りません。
なので、合併症のドライアイが起こりにくいという特徴があります。
(”ドライアイになりにくい”というだけで、”ドライアイにならない”というわけではありません)
高強度の近視も矯正可能!
レーシックだと物理的に角膜を削るので、強度の近視には対応できません。
そんなにたくさん角膜を削れないんですよね。
それにたくさん削れば削るほど、角膜の歪みが大きくなるリスクも生じます。
そんなわけで、強度近視の矯正にレーシックは向いてません。
一方、ICLの場合は角膜を削らないので、レーシックのような問題が起こりません。
つまり、ICLは高強度の近視でも視力矯正が可能だということです。
僕みたいに視力がもともと「0.1ありません!」みたいな強度近視の場合、レーシックだと見え方の質が低下するリスクが大きくなります。
しかし、ICLならそういったリスクなく視力矯正が可能です。
リスク・デメリットは!?
「新しいものって怖いわ!」と思われる方もいるかもしれませんが、ICL自体は1986年からある手法で、歴史自体はかなり古いものです。
日本ではレーシックより広まるのが遅かったですが、ICLの手術自体はレーシックとほぼ同時期から行われています。
手術失敗のリスク
多分、みんな最初に考えるのが手術が失敗する可能性なんじゃないでしょうか?
(誤って神経を傷つけてしまうなど)
もちろん、手術を行うのは医者で、医者も人間である以上、失敗するリスクはゼロにはできません。
なので、失敗のリスクを減らすためには、信頼の置ける、実績のある医者に手術してもらう以外にないのかなと、僕は考えています。
(よっぽどヤバイ病院に行かない限りは手術を失敗するってのはないと思いますが・・・)
ちなみに、
ICLは認定を受けた医師でなければそもそも手術ができません。
一方、レーシックは特に資格がなくて、極端な話、眼科医でなくても手術ができてしまいます。
一昔前に、専門外の医師が手術して、トラブルが頻発したこともありました。
ICLは認定医しか執刀できないことを考えると、失敗のリスクと言う意味では、レーシックよりも低いのではないかと思います。
白内障のリスク
ICLにはもともと白内障のリスクがありました。
手術した患者に眼圧の上昇がみられ、1~2%程度白内障になってしまうケースが報告されていました。
リスクが”ありました”というのは、最近はICLのレンスが改良され、白内障の報告がゼロになっているからです。
レンズの写真をよく見てもらえばわかると思うんですが、レンズにちょこちょこ穴が空いているのがわかりますよね?
これがホールICLと呼ばれる改良版のICLです。
もともと、ICLのレンズには穴が空いていませんでした。
これによって房水(眼球内に入っている体液)の循環が妨げられ、そのため眼圧の上昇が起こりやすくなっていました。
この房水循環を良くするために、虹彩切開という処置をする必要がありました。
しかし、この虹彩切開にもリスクが合って、それが水疱性角膜症です。
この水疱性角膜症は簡単に言うと角膜が曇って白くなってしまう病気で、最悪失明することもあります。
と、以前に穴が空いていないバージョンのICLの時には、超低確率とはいえ、なかなか怖いリスクがあったのです。
でも、ホールICLの登場により、こういった合併症のリスクが劇的に下がりました。
レンズ自体に穴が開いてるおかげで、虹彩切開の必要がなくなり、水疱性角膜症のリスクがなくなりました。
また、手術時の痛みもなくなり(この虹彩切開は結構痛いらしいです。。。)手術時間も短縮されました。
このホールICLを開発したのが、後で出てくる山王アイセンターのセンター長の清水医師です。
山王アイセンターのデータ
山王アイセンターのホームページに乗っているデータがこちら。
ホール(穴あき)ICLになってから、白内障のなどの合併症の発生はいまのところゼロだそうです。
レンズのズレ
眼の中に挿入したレンズがズレてしまうというリスクもあります。
乱視が入っている場合は特に、ずれた場合にうまく視力の矯正ができなくなるので、問題が大きくなります。
特に各特技やラグビー、サッカーなど、強い衝撃をうけるスポーツをやる方は、レンズがズレるリスクが高くなるので、レーシックやオルソケラトロジーの方が良いかもしれません。
自分のライフスタイルも含めて医師に相談した方がいいでしょう。
費用が・・・高い!!!
そして、一番のデメリットはコレだと思うんですが・・・
費用が、かなり高いです(゚д゚)!
レーシックは相場が30万~なのに対し、ICLは60万~です。
レーシックと比較すると、
費用以外はほぼすべての面でICLの方が優れていますが、
費用だけはICLの方の約2倍してしまいます。
ただ、僕は一生モノの手術であることを考えれば30万は誤差!!!と自分に言い聞かせてICLを選びました(笑)
コンタクトも毎日つけてると、30年間で約200万かかるらしいですし。
この金額を聞かされると、60万で一生メンテ不要なら安いという気がしてきます。
まぁ、メガネは・・・毎年買い替えても、2、3万ですけど(笑)
僕は基本メガネで生活しているんですが、やっぱり、目が悪いと不便なことがあります。
特に、「メガネを外して何かをやらないと何かやらないと行けない状況」になったときにかなり困るのです・・・(´・ω・`)
旅行先で温泉に入るときとか。
(僕は眼鏡が錆びる覚悟で、メガネかけたまま入ってましたが笑)
最近、一番困ってたのは”夜”ですよね・・・
暗いし、だいたいメガネは外してるし・・・
(これ以上のことは想像におまかせします)
あと最近は自転車によく乗るのでサングラスをかけたいんですが、僕くらいの強度近視になると、度入りのサングラスにするか、コンタクトを入れたうえでサングラスをかけるしかありません。
しかし、僕の場合メガネのフレームを変えただけでも、見え方が変わって頭が痛くなってしまうので、度入りのサングラスは不可。
コンタクトも同じく、眼鏡のときとの見え方の差で頭が痛くなってしまうので、不可。
そんなわけで、サングラスを諦めてました。
しかし、ICLを受けてしまえば、普通に度なしのサングラスをかけれるようになります。
とかとか、高いけど日常の様々な不便を解消するために、
ICLを受けることにしたわけです。
フェイキックIOL=ICL??
僕が自分で調べていて、いろんな用語がでてきて混乱したので、ここにまとめておきます。
フェイキックIOL(=有水晶体眼内レンズ)というのが、眼の中にレンズを入れる手術の総称です。
で、このフェイキックIOLがレンズを挿入する位置によって前房型と後房型に別れます。
図の通りです。
この2つのうち後房型フェイキックIOLのことをICLと呼んでいるみたいです。
(多分、スターサージカル社がICLで商標を取っているっぽい)
僕自身は気になってあれこれ調べることになったので、ここにメモっておきます。
検討したクリニック
さて、ここまでICLの特徴や費用、レーシックとの違いについて一通りまとめてきました。
僕はICLについてある程度わかったところで、具体的にどこ手術をうけるかを検討し始めました。
ICLは自由診療(保険適用外)なので、クリニックによって手術費が違います。
もちろん、クリニックによって実績なども違うので、そこも含めて
山王アイクリニック(山王病院眼科)
病室が全室個室のセレブ病院として有名
ホールICLの開発者でありICLの第一人者、清水医師がいる
費用:751,200円(税込)
(度数、乱視の有無にかかわらず一律)
新宿近視クリニック
症例数は日本一
ICLレンズの製造元のスター・サージカル社の正式な戦略パートナー
費用:598,000円~786,000円(税込)
(度数が強くなるほど高く、乱視が入ると+100,000円)
品川近視クリニック
症例数は国内有数
レーシックでは過去に「患者にリスクの説明をしなかった」ということで、訴えられている
費用:590,000円~730,000円(税込)
(度数が強くなるほど高く、乱視が入ると+100,000円)
美容外科系列のクリニックは、信用ならん!!!!
このブログをずっと読んでる方はご存知だと思いますが、AGAのクリニックも美容外科系列のクリニックはかなり微妙です。
微妙というかヤバイです。
なので、類推から、美容外科系列のクリニックは、信用ならん!!!!と。
あと、やっぱり美容外科系列のクリニックはホームページに合併症のリスクなどが書いてないんですよね・・・
その点、山王アイセンターのホームページでは、合併症のデータなども公表されています。
加えてやっぱり病院にICLの第一人者がいるという信頼感が半端ないです。
ということで、山王アイクリニックで手術することにしました。
金額的には、僕の場合、(最終的に検査の結果)乱視なしの強度近視のレンズだったので、品川近視クリニックで受ければ、おそらく63万円で済んでましたが、やっぱり自分が信頼できる病院で手術を受けたいということで、多少高くても、山王アイセンターで受けることにしました。
あとやっぱり、経験豊富な医師(というかICLの第一人者)がいるという安心感は半端ないです。
価格差は10万円以上ありますが、一生モノの手術だと思えば、安いはず・・・
と、美容外科系のクリニックをディスってますが、
実際に、美容外科の系列の近視クリニックでも、手術を受けた人の口コミを見る限り、すごくちゃんとしているみたいです。
失敗なんてめったに起こるものではないですし。
ネット上では、レーシックで失敗した人の話などが目立つかもしれませんが、”目立つ”だけで失敗するリスクは極めて低いです。
失敗談ばっかりに見えるとすれば、それは人間の脳がネガティブな情報の方を過大に評価するようにできているからです。
(一説によると、ポジティブな情報よりネガティブな情報は7倍強く印象に残るといわれている)
価格的には美容外科系列のクリニックが安いのは間違いないですし、絶対額として10万円以上違うことを考えると検討してみてもいいと思います。
(特に近視の強度が高くない人、乱視がない人の場合、新宿近視クリニックや品川近視クリニックの方がかなり安くなります。)
山王アイセンターでICL手術を受けるまで
上のような意思決定過程を経て、山王アイセンターでICL手術を受けることに。
複数のクリニックに説明を聞きに行って検討しても良かったんですが、時間的にもそんなに暇ではなかったので、もう山王アイセンターに決め打ちで行きました。
決めたら早速電話です。
電話予約
電話をかけると山王病院の総合受付みたいなところに繋がります。
そこで眼科につないでくれるようお願いすると、眼科に。
で、ICLの説明を聞きたい旨を伝えると、来院日の候補を挙げてくれ・・・
結構、先だな(;´∀`)
提案された日程は2週間後でした。
予約混んでるのかな。
でも、仕方ないので、提案された日程で一番近い日で予約。
あとは、その日が来るのを待つ。
診察
総合受付で予約の診療科と名前を伝えると、問診票みたいなのを渡されるので、記入。
無駄に待合のソファが豪華。
さすが、セレブ病院(笑)
問診票を渡して、しばらく待ってると呼ばれました。
受付で渡されたファイルを持って眼科(アイセンター)へ。
アイセンターの待合はかなり混んでました(;´∀`)
なんだかんだで30分近く待ったと思います。
呼ばれると、看護師さんからICL希望であることを確認されるので「イエス」。
それから、視力検査(おなじみの穴のあいてる方向を上下左右で答えるやつ)とか眼圧検査(風が出てきて思わず目を閉じてしまうやつ)とか、目の画像を撮ったりとかします。
この日は説明だけだと思ってたのでちょっとびっくり。
一通り検査してから、診察室に呼ばれて、医師の説明。
上で書いたようなICLの特徴を簡単に説明されます。
ちなみに、山王アイクリニックでは「明らかにICLのほうがレーシックより優れている」ということで、現在はレーシックは行わず、ICLのみ行ってるそうです。
一通り終わったところで、「どういうリスクがありますか?」と質問。
返答は「感染症などのリスクはゼロではないものの、当院では過去にそういった事例は起こっていない」とのこと。
(山王アイクリニックのホームページのデータ参照)
何が確認したかったのかというと、「リスクについて適当な説明をしないかどうか」を念のために。
「全然大丈夫ですよ」の一言で終わったり、「絶対安全」みたいな話になったら、多分、僕は手術を受けないことにしてたと思います。
でも、ちゃんとリスクについての説明があったので、一安心。
「手術を受けます」ということで、次回は詳しい検査です。
事前検査
予約の時間に病院へ。
「2回目からは、あの機械に診察券を通すと自動で受付が完了になる」と受付のあたりでまごまごしてたら、お姉さんが教えてくれました(笑)
これは待たなくていいから楽ちん。
アイセンターで検査を受けます。
今回も前回と同じ検査もありますが、目の詳細な画像を撮ったりする検査が増えてました。
レンズを挿入する隙間の広さを調べたりしてたらしいです。
あと、散瞳薬(目薬)をさしてからの視力検査があります。
この薬を使うと、瞳孔が開きっぱなしになるので、ピント調節がやりにくくなります。
目薬を5分おきに3回さして、30分くらい待たないといけないです。
待ち時間は暇だったので、Kindleで本を読んでたんですが・・・
「おお、マジでピントが合わなくなってきた・・・_| ̄|○」
スマホの画面がぼやけてしまって、とてもじゃないけど文字を読めない状態になりました(笑)
しかたないので、目を閉じて修行僧ごっこをしていました。
30分後に呼ばれて再び視力検査。
このピントが合わない状態でやります。
でも、遠くだと意外とピントは会いました。
看護師さん曰く、「これが老眼の見え方」だそうです(笑)
検査類が一通り終わると、医師の説明。
レンズを入れるスペースは十分、眼病もなしで、手術を行うのに全く問題はないそう。
僕はもともと軽い乱視があるんですが、ICLでも乱視用のレンズにしようか、という話を前回はしてたんですが。
しかし、乱視の矯正をしなくても、両目とも1.5は出てるので乱視はなしのレンズでいくことになりました。
乱視入りのレンズにすると、上にも書いたようにレンズがズレるリスクが出てくるので、あえて入れなくてもいいだろうということで。
そのかわり、乱視を軽減する角膜の切開を追加で行うことに。
こちらは特に追加料金などはなしでやってくれるそうです。
処置自体も数秒で終わるそうなので、手術時間もほとんど変わらないそうな。
あとは手術の手順などの簡単な説明があって、「手術の3日前から抗菌の目薬をさしてね」ってことで終了。
ちなみにこの精密検査は最初から最後までで、ほぼ丸2時間かかりました。
結構、長丁場です。
最速で再来週にでも手術可能とのことでしたが、その週はいろいろ予定があったので、3週間後に手術日を決定。
手術日に同意書にサインして持ってきて来てね、とのこと。
ちなみに、この同意書は家族のサインが必要な欄がありますが、友人でもOKだそうで。
(僕は秘書にサインしてもらいました)
散瞳薬の効果は5時間くらい持続するので、この日は世界が無駄に眩しく、ピントも合わない状態で帰りました。
車で来てたりしたら運転できなくなるので、注意してください。
手術
手術の日は朝8時半に病院へ。
日帰りだけど、入院扱いなので入院の手続きをします。
それから、病室まで看護師さんが案内してくれます。
今日はこの看護師さんが担当だそうです(どきどき)
すげぇ!
病室がホテルみたい!!Σ(゚Д゚)
さすが・・・
やるな、セレブ病院・・・。
(山王病院は病室がすべて個室)
それから手術着に着替え、術前の診察。
この診察から清水医師が行うようになりました。
(担当はまた別の医師)
それから、一旦、病室に戻り、指定の目薬を時間ごとに数回さすように指示があったので、その通りに。
これまた散瞳薬なので、だんだんピントが合わなくなってきます。
で、手術室に行く前に、飲み薬を飲んでいざ手術へ!
その日は3人手術があって、僕が3番目だったのでしばらく手術室前で待ちます。
手術のサポートをしているお姉さんが、「落ち着いて深呼吸してー」と優しく声をかけてくれます。
待ち時間が異様に長く感じる・・・
壁に時計らしきものはかかってるけど、メガネをしてないのと、散瞳薬が効いてるのとで全く見えず。
どれくらい時間が経ったのかわかりませんが、前の人が手術室から出てきて、自分の名前が呼ばれます。
扉が開いて、お姉さんに促されて入室。
執刀は担当の医師と、清水医師。
椅子に座るとそれがリクライニングして、フラットになります。
横になったら点眼の麻酔を、バシャッとかけられます。
まずは右目から手術。
顔を覆うシート(右眼の部分だけ穴が空いている)をかけられる、というか貼り付けられます。
このあたりから視界の自由がなくなるので、周囲はほとんど見えてません。
そのあと、目を開いた状態で固定する器具をつけられます。
これで眼を閉じようとしても閉じれなくなりました。
怖くて目を閉じちゃうんじゃないかと心配の方も、物理的に閉じれなくされてしまいますので、ご安心ください(笑)
それから強烈な光が上から当たるんですが、頑張って見続けるように言われます。
最初は太陽を直視してるくらいの眩しさなんですが、すぐに慣れました。
それから手術開始。
といっても、なにかやってることはわかるものの、視界は眩しすぎるし、ぼやけてるしでほとんど何やってるのかはわかりません。
多分、今メスが入ったのかなくらい。
痛みは全くなかったです。
痛みどころか感触すらなく(;´∀`)
あ、でもレンズが入った瞬間は見え方が変わるのでわかりました。
入った瞬間に正面の光に輪っかみたいなのが見えるように。
それから、レンズの位置を調整する作業です。
この時は頑張ってまっすぐ正面を見続けるように言われます。
これは痛くはないものの、眼をグリグリされてる感覚があります。
でも、説明の通りだったので特に驚くことはなし。
どちらかというと、目の洗浄が一番、びっくりするというか、毎回ビクッとなってました。
眼にビシャっと水(多分、生理食塩水)がかかるので、ビクッとなります。
ビクッとなるたびに目を閉じちゃうんじゃないかと心配してましたが、器具で固定されてるので大丈夫っぽいです(笑)
これは反射なので仕方ない、と思う・・・。
途中で何回か、「リラックスしてくださいねー」と言われました(;´∀`)
力入れないように気をつけていたものの、自然と入っちゃってたんでしょう。
右目が終わったら、次は左目。
手順は全く同じです。
特に問題なく手術は終了。
最後に、顔を覆ってたシートを剥がすんですが
「先に手術した右目はもう見えるようになってると思います」と、お姉さん。
確かに!!
まだぼやけてるけど、裸眼だとは思えないくらい見えてる!!
「左目も次第に見えるようになってきますからね」
それから病室に帰って、しばらく休みます。
すると、まだ、視界はぼやけてるものの、すでに裸眼でもかなり見えるようになってます。
しかし、眼球には違和感があります。
(眼にゴミが入ってるような感覚)
角膜を切ってるわけなので、そのせいでしょう。
あと、まだ散瞳薬が効いてるので、窓の外をみるとめちゃくちゃ眩しい。
ICLすげーと思ってると、ランチがやってきました。
日帰り入院なのにランチついてるとか・・・(笑)
お味は、そこそこ。
それから暇だったのでテレビをつけてみました。
テレビが、メガネ無しで見れる!!!
すげー
そっちに感動してなんの番組見てたか全く記憶がありません笑
そんなこんなしていると、手術後の診察の時間に。
視力検査とかいつもの検査をやります。
すげー
まだぼやけてるけど、裸眼なのにかなり見える・・・
それから診察で、レンズが問題なく入っていることを確認して終了。
また明日、翌日の検査です。
目がゴロゴロするけど、これはそういうもので傷が塞がれば自然に治るそう。
今日はお風呂に入れず、また3日間は顔も髪もあらえません。
あと、感染症予防の抗生物質と、目薬をささないといけません。
手術当日は保護メガネをかけてかえるんですが・・・その眼鏡、フレームにおもいっきり山王病院と書いたシールが張ってあります。
これをかけて人前を歩くのはちょっと恥ずかしい・・・(;´∀`)
でも、眼球保護のため致し方なし!
確かに手術自体は20分足らずで終わりましたが、
手術日は実際には、5時間くらい拘束されます。
「手術時間が短い」というのはどこででも言われてますが、パッと行ってパッと手術してパッと帰る、というわけではないので、その点はご注意を。
帰り道、散瞳薬が切れてくると、びっくりするくらい視界がクリアになって、裸眼でもほぼ完全に見えるようになってきました。
夕焼けに染まるビルがキレイ。
裸眼なのに。
そして、帰りに立ち寄った一番驚いたのはコンビニでの出来事。
あれ!?
こんなでかいサイズのペットボトルって売ってたっけ!!??
と思ったんですが、並んでいるのはいつも飲んでる500mlのペットボトル。
まさか、物が大きく見えてる!?
電車に乗っても、隣の人の顔がやたらでかく感じたり・・・ということがありました。
これは疑問に思ったので、翌日先生に聞いてみることに。
あと、日が暮れてみると、光源に輪っかが見える(ハロー)のと、光が滲んで見え(グレア)ました。
手術受けてから1ヶ月程度、こういったことが起こるというのは聞いていたので、これがそうかと納得。
手術当日はできるだけ安静にしておいてください、とのことだったので、帰ったらゴロゴロしていました。
術後検査
翌日
さあて、翌日も検査。
すでに裸眼だとは信じられないくらいよく見えてます。
病院についたら、いつもの視力検査シリーズです。
視力検査の結果は、
左2.0
右1.2
でした。
おお・・・、
裸眼の視力としては小学生くらいまで戻った感じです。
それから診察。
経過は特に問題なし。
左の方は乱視がよく取れてたために、2.0まで回復したそう。
巨大なペットボトルの謎を効いてみると、同じように感じる人は少なからずいるそうです。
メガネの場合、レンズと眼の距離が離れているので、物が縮小されて見えてしまって、そのためメガネなしで見たときにものが大きく感じたみたいです。
メガネで見ていたときの世界が縮小されていただけで、裸眼になってむしろ正常なサイズで見えるようになったということですね。
ハローとグレアについても聞いてみましたが、これは時間が経つにつれて気にならなくなっていくとのこと。
次の検査は1週間後です。
3日間、髪を洗えないのは結構辛かったです。
一応、美容室などで顔が濡れないようにして、髪を洗ってもらうのはOKってことだったんですが、
「髪洗うためだけに美容室行くのってもったいなくない!?」
ってことで、3日間髪洗わずに耐えました(笑)
かゆかったです。
一週間後
それから1週間後の検査ではも視力は変わらず、
左2.0
右1.2
でした。
右は左に比べると、視力があまり出てないものの特に困ることはなし。
僕の場合、1週間たつと、光がにじむのはほとんど気にならなくなりました。
夜、きらびやかな街を歩いてると、輪っかがたくさん見えるのには、まだ慣れてませんが、そのうち慣れるでしょう。
特に問題もなかったので、次の検査は2ヶ月後です。
体験談まとめ
結論として、現時点で手術受けて2週間ちょっとですが、すでにかなり満足しています。
未だにメガネを掛けてるときの癖が抜けなくて、目薬をさすときにメガネを外そうとしてしまいますが(笑)
その度にスカって「ああ、そうだ裸眼だった」と認識しています。
メガネなしの印象も色んな人に聞いて周りましたが、概ね良好のようです。
両親からは「いつもメガネを掛けてる顔しか見てなかったから、なんか顔面が物足りない」と言われましたが(;´∀`)
メガネ縛りもなくなって、ファッションの自由度も高まり、朝起きたときにぼやけた視界でメガネを探す必要もなくなり、夜も・・・。
完全に慣れるのにはもう少し時間がかかると思いますが、いまのところ、ICLを受けて生活はかなり快適になりました。
この快適さがずっと続くと考えたら、75万は安いなと、個人的には感じました。
ICL検討中の方のご参考になれば、幸いです。
僕が参考にした体験談をまとめてますので、興味ある方は読んでみてください。
番長さん、ブログをやめてしまうとのことですが、出来れば続けてくれたら嬉しいです。
番長さんの体験談は本当に為になりましたし、本当に助かりました。iclも受けるか凄く悩んでいて丁度詳しく書いてくれて助かりました。やっぱり人って信頼が大事ですね、コツコツやって正確な情報を教えてくれた番長だからこそ信頼があったので素直に信じられました。