どうも、若ハゲ番長です。
若干ブームに乗り遅れた感はありますが、今回はWELQ問題について語って参ります。
このブログも育毛関連の情報発信をしているので、この問題は対岸の火事ではないだろうと思っています。
WELQ問題について超ざっくり解説すると
大手IT企業DeNAの運営する健康情報のキュレーションサイトWELQがデタラメな内容の記事を載せてたことで大問題になった
という事件です。
僕は、世間で言われているような「専門家に監修させるべきだ」みたいな意見は的を外しているように感じるので、ちょっとひとこと言っておこうと。
情報が氾濫するネット社会を生き抜く上で非常に重要なことをお話しているので、ぜひ読んでみてください( ´∀`)bグッ!
ウェルク問題の本質
本当のことを言ってしまうと、僕はWELQは時々見ることがあって、情報がまとまっていて便利なサイトだなと思っていました。
「肩こりの原因は幽霊」なんてとんでもない内容の記事が載っているとはいざしらず、僕が読んでいた記事は少なくともパッと見でまともそうな記事でした。
もちろん情報のソースなどは明示されていなかったので、厳密な議論をするには物足りない内容なんですが、ちょっと知りたいくらいの軽い情報収集にはとても便利だなと感じてたんですよね。
なので、NHKでWELQが問題になっているというニュースを聞いたときは「なんで?」と思いました。
問題になる理由が最初は全然わからなかったんです。
ニュースで主に問題とされていたのは
[deco_bg image=”marker-p” width=””]
他のサイトのコンテンツを無断転用・無断転載している
専門的な内容であるにも関わらず、専門家の監修を受けておらず内容に誤りのある記事が多い
[/deco_bg]
という2点でした。
そこまで説明されても、なんで問題なのかがイマイチ、ピンとこなくてしばらく考えてしまいました。
便利なサイトなのになんで?と。
しばらく考えて、気づいたのは
ネットの情報を鵜呑みにするユーザーがいるからWELQが問題になるのではないか
ということでした。
僕はどちらかというと、WELQのように誤情報をばらまいているサイトがあることだけでなく、それを信じてしまうユーザー側にも問題があるのではないかと。
ここからちょっと細かく巷でささやかれるWELQの問題について見ていきたいと思います。
コンテンツを無断転用・無断転載
WELQは他人のサイトからコンテンツを無断で転用したり、言い回しだけ変えて内容をパクったりしていたわけですが・・・
はっきり言って、これはもはや防げないです。
WELQの手法は確かに露骨だったかもしれませんが、ネットでは日常茶飯事に行われていることです。
著作権について言うなら・・・
ツイッターのリツイートは、他人のツイートをそのまま自分のコンテンツとして表示させるわけですから、著作権的には微妙です(引用元は明示されてますが)。
NAVERまとめは引用だけで構成されるコンテンツなので、おそらくアウトのはずです。
もっと言うなら、勝手に他人のサイトの情報をまとめて「検索結果」という”コンテンツ”にしているGoogleもYahooもアウトでしょう(笑)
しかし、
「じゃあ、NAVERまとめも、GoogleもYahooも全部潰してしまえ!」
とはならないですよね(^_^;)
こういったサイトは情報がまとまっていてとても非常に便利です。
だらこそたくさんのユーザーがいるわけです。
僕も、今Googleがなくなたら、多分、生きていけません(笑)
ネットの特性としてコンテンツのコピーは防げないです。
紙媒体しかなかった時代ならいざしらず、今はコピー&ペーストという魔法を使えば、3秒でコピーコンテンツが作れてしまいますから(;´∀`)
そして、誰かがコンテンツをコピーして整理してまとめてくれているおかげで、みんなが助かっているという側面もあるのは間違いないです。
そもそも現行の著作権法が現状に合っていないと考えたほうが良い、というのが僕の意見です。
著作権法には大前提として、「コピーされたコンテンツは人の役に立たず、オリジナルのコンテンツを創った人の権利を侵害するだけ」というのがあります。
しかし、現状をみるとネット上には「コピーで、創作者の権利は侵害してるかもしれないけど、役に立つ」コンテンツが存在しています。
これは著作権法が想定していなかった状況と言えます。
じゃあ、現状にフィットした制度設計とはどんなもんじゃ?と聞かれると、難しすぎて全然思いつかないんですが・・・
少なくとも、これからもネット上では間違いなくコピーコンテンツの作成が日常的に行われるはずです。
ネットというものの性質上、コンテンツのコピーは防げないですし、禁止するにもデメリットが大きすぎるでしょう。
なので、「コピーはけしからん」と批判するのはナンセンスというか、建設的な議論ではない、と考えています。
当ブログもたくさんパクられております
ちなみに、このブログもどれだけ無断転用されてるかわからないです(笑)
まるまる一言一句違わず、画像までまったく同じで、そのまま全ページをコピーしたサイトもありましたし。
しかも一度だけでなく、そいういうサイトは何度も登場しました。
(僕は読者さんからの報告でそういうサイトがあることを知ることが多いです)
いちいちそういうサイトに対応していたら、キリがないので、僕は基本的に放置しています
あ、無断転用を推奨してるわけではありませんよ!(笑)
ただ、そういうのに時間を取られるくらいなら、自分のコンテンツを充実させたほうがいいでしょう、という優先順位でやっています。
定期的に出てくる丸パクリサイトも、今のところほっといたらそのうち消えてますし(;´∀`)
勝手に改変されるのは困るけど・・・
あとは、WELQの問題で指摘されていたのは、医師の書いていた記事を改変して、もともとの趣旨とは全然違う内容にしてしまっているというパターン。
「●●医師も、ほらこんなこと言ってるんですよ」という具合で勝手に自分の主張をする困ったパターンです。
勝手に記事を改変されると、その引用元の信頼性まで貶めてしまうので、ある意味、無断転用よりもたちが悪いといえます。
引用元の記事を書いた方としては、「そんなこと言ってねぇ!!」という話になってしまうので(;´∀`)
しかし、これはテレビなんかではよくやられていることで、ネットに限った問題ではないですよね。
専門家のインタビューを番組に都合の良いように編集する、なんてのはテレビでは日常茶飯事に行われているらしいですし。
たまに一部やりすぎた番組が槍玉に挙げられて、炎上してますよね。(発掘あるある●事典とか)
専門的な記事は専門家が監修すべき??
医療関係の記事は医師が監修すべき、みたいな意見も多いですが・・・
医師が監修していれば、記事の正しさは担保されるのか?という疑問は残ります。
まず、医師によって見解が違うトピックも当然あります。
糖質制限を全面的にすすめる医師もいれば、否定的な意見の医師もいるように。
(さすがに最近は否定派の医師は少数派になりつつありますが)
こういったトピックでは監修する医師によっては真反対の内容の記事が出来上がることでしょう。
また、その医師がどのくらい勉強しているのか?どのくらい最新の知見をフォローしているのか?によっても監修の質は変わってくるはずです。
そして、それ以上に問題なのが、監修とは名ばかりでその医師は中身を見てすらいない、というパターン。
要は、監修者として名前を貸しているだけなことがあるのです。
これも以前に大問題になりました。
残念ながらこういうこともあり得るのです(´・ω・`)
そんなわけで、専門家が記事を監修すれば正しさが担保されるかといえば、一概にそうとも言えないです。
確かに、ズブの素人が書いている情報よりは信憑性は高いかもしれませんが・・・・
インターネットの情報に正確性を求めることは難しい
ここまでの話をまとめると、ネットの情報は便利で簡単に情報収集できる反面、信頼性は担保できない、ということになります。
情報発信をしている人の中には、専門家もいれば素人もいるし、悪意をもってやている人もいれば、善意でやっている人もいます。
(良かれと思って発信している情報が間違っているケースも多々あるのが、問題を複雑にしているんですが・・・)
こんな状況でネットの情報に正確性を求めるのは不可能でしょう、というのが僕の考えです。
デタラメな情報を載せてるサイトは星の数ほどあります
WELQは氷山の一角というか、大手企業が運営していたから問題になっただけです。
信頼性に問題のあるコンテンツを載せているサイトはたくさんありますし、これからも増え続けるでしょう。
じゃあ、どうすればいいの?
さて、ここまで読まれてきた方は、
じゃあ一体何を信じればいいんだ!?
とお思いかもしれません。
僕の結論は、ネットの情報の正確性が担保できない以上、
自分で正しさを判断できるだけのリテラシーを身につけるしかない!
ということです。
これに尽きます。
僕がこれまで使っていた言葉でいうなら「自分の信じるものは自分で決めてください(決めれるようになってください)」ということです。
デマ情報に踊らされないために必要なリテラシー
情報リテラシーの基本として僕が考えているのは
[deco_bg image=”marker-p” width=””]
エビデンスベースで考える
複数の情報を比較し、総合的に判断する
[/deco_bg]
というこの2つです。
エビデンスベースで考える
エビデンスというのは科学的根拠のことです。
情報を収集する際はソースが科学的なデータかどうかを重視します。
これがないと、どうやっても水掛け論にしかなりません。
僕の場合、ネットで情報を収集する際は、参照元として、何かしらの学術論文が挙げられているサイトを信頼します。
もちろん、その論文を実際に読んで、
実験の手法、データの解析手法は適切か
読み違いがないか
誤った解釈をしていないか
データの一部だけを切り出して見せていないか
などを検証した上で、その情報が信頼に値するか否かを判断する必要がはありますが。
しかし、エビデンスが示されていない場合は、こういう検証作業ができないので、自分でその情報のエビデンスを探す羽目になりなかなか大変な目に合います(;´∀`)
さらに疑り深くなれば、論文そのものに捏造がないか?みたいなことまで調べないといけなくなるんですが、僕はそこまではやっていません。
さすがにそれをやりだすとキリがないので(;´∀`)
論文として審査を通過しているという時点で、僕はそれを一定以上信頼できるデータだとみなしています。
一旦は信頼しておいて、万が一あとで論文に問題が見つかった場合は、情報を訂正するというスタンスでやっています。
残念ながら論文の捏造もまれにあります。
育毛業界でいうと「カプサイシン+イソフラボンで育毛」で有名になった岡嶋教授は、最終的に論文の捏造で名古屋大学を停職になったりしましたし・・・。
研究自体は非常に面白かったので残念です。
と、ちょっと話が脱線しましたが、エビデンス(科学的根拠)が示されていれば、このように検証を加えることができ、情報の妥当性を判断できます。
一方、エビデンスがないと検証のしようがないのです(´・ω・`)
何やっても水掛け論にしかならないので。
確かにエビデンスがあるというだけでも、そうでないものよりは信頼性は高いですが、どちらかというとエビデンスは科学的な議論を行うための最低限の前提と言ってもいいでしょう。
複数の情報を比較し、総合的に判断する
一つの情報だけで、それが正しいと判断するのは危険で、可能な限り多くの情報から総合的に判断したほうが、正確性が高くなります。
一つの情報源しか参考にしないと、その情報源が間違っていたら終わりですからね(;´∀`)
WELQを時々参考にしていたという話は上でしたとおりなんですが、WELQの情報についてより詳細に検証しようと考えた場合は、複数の情報源をあたることになります。
例えば、Aという成分がWELQでは有効だと書かれていたとしましょう。
そこから、他のサイトの情報やAについて書かれた学術論文を検索するわけですね。
そして、
このサイトではAは危険だと言っている
しかし、エビデンスが示されていない。
一方、この論文ではAには有用性が認めれたと書いてある。
また別の論文にも一定の条件下での有用性を認めるという記述がある。
こっちの論文ではAの危険性を指摘しているが、実験手法に問題がありそうだ。
ここまでの情報を総合すると成分Aはどちらかというと安全で有用だと言えそうだ。
みたいな感じで、判断をしていきます。
このように複数の情報源から総合的に判断することで、より客観的で正確な情報を導くことができます。
このブログは正しいのか?
こういう検証作業はなかなか面倒くさいんですが、怠ると簡単にデマ情報に騙されてしまいます。
騙されても実害がない程度ならいいんですが、少なからぬ実害が伴うケースも少なくないでしょう。
ということで、(特に重要な判断を行う際は)ぜひ上のような方法で情報の検証を行ってみてください( ´∀`)bグッ!
もちろんですがこのブログには、僕が情報収集をした上で、正しい、正確であると考えた情報を載せています。
しかし、
それはあくまで”僕が”正しいと考えた情報で、本当に客観的に正しいかどうかはわかりません。
ぜひ、その点は読者のみなさまで独自に情報を収集し、正確性をチェックしてみてください。
そして、情報の正確性に疑問があるという場合は、質問を送ってください。
多くの人が情報の妥当性を検討することで、正確性、客観性は高まります。
と、今回は半分は僕の趣味的な内容になってしまいましたが、情報の妥当性を判断できるリテラシーがこれからますます重要になると僕は考えています。
加速度的に情報は氾濫していっていますからね。
そして、情報の氾濫を止める術はないですし。
玉石混交の情報から正しい情報を探し出せる能力はこれから必須になってくるでしょう。
ぜひぜひ、そういうリテラシーを身に着けて言ってもらえればと思います。
ではでは、今日も最後まで読んでいただきありがとうございました。
楽しく拝見しております
ボストン、ミノタブ、フィンカー、亜鉛サプリ、ジェンヘアーで抜け毛が減っております
ちょっとお聞きしたきのですが
http://hairgrowing.net/iqos/kai_iqos.html
こちらのイクオスについてはどのような見解をお持ちか教えて頂きたくコメントいたしました
よろしくお願いいたします