プロペシアの副作用まとめ【+番長のリアル体験談】

どうも、若ハゲ番長です。

プロペシアは非常に優秀なAGA(男性型脱毛症)治療薬ですが、副作用もあります。

一般的には『副作用を経験するのは数%と非常に少なく、万が一起こったとしても大したことない』と言われていますが、実際のところはどうなんでしょうか?

[deco_bg image=”marker-p” width=””]AGA関連の書籍
臨床データ
ネットの口コミ
僕自身の経験[/deco_bg]

などからプロペシアの副作用をまとめてみました。

小難しい臨床試験データなども、わかりやすく解説しましたので、ぜひ、参考にしてみてください

臨床試験で確認された副作用

アメリカで行われた臨床試験では被験者のグループにそれぞれ、プロペシア(フィナステリド1mg)、プラセボ(偽薬)が投与されました。

プラセボ(偽薬)とはフィナステリドの入っていない偽物の薬のことです。

 

被験者からは以下の様な性機能に関する副作用の訴えがありました。

[deco_bg image=”marker-b” width=””]

性欲の減退
勃起機能の低下

[/deco_bg]

副作用を訴えた人の割合は以下のとおりです。

プロペシア プラセボ
性欲減退 1.8% 1.3%
勃起機能の低下 1.3% 0.7%

表の通り、有効成分の入っていないプラセボでも副作用を訴えた方がいます。

この割合はプロペシアを飲んだグループとほとんど変わりません。

番長
プロペシアのグループの方がちょっと高いじゃないか、と思う方もいるかもしれませんが、誤差を考えるとほとんど同じと言えます

 

これが何を意味しているのかというと、

性機能の低下は思い込み(プラシーボ効果)によって引き起こされている可能性が高い

ということです。

 

男性機能はメンタルの影響を受けやすい

男性機能はかなりナイーブであることは、男性の方はよくご存知ですよね?

緊張とか会社でのストレスとか、ちょっとした事で勃たなくなることがあると思います。

つまり、男性機能は思い込みの影響を非常に受けやすいのです。

 

そこに男性機能に影響があると言われるプロペシアを飲むと、

俺、プロペシア飲んでるから勃たなくなるんじゃねぇかなぁ・・・

という不安が生じます。

この不安が男性機能障害を起こしていると考えられます。

実際にフィナステリドが入っていないプラセボを飲んだグループでも、性機能障害を訴えていることからもこのことは裏付けられます。

 

したがって、プロペシアでは実質的な副作用はほとんど起こらないと考えてよいでしょう。

 

プロスカーで報告された副作用の方が重篤!

プロペシアはもともと前立腺肥大の治療薬であるプロスカーを飲んだ人に薄毛の改善が見られたことから、開発が始まりました。

プロペシアとプロスカーの有効成分は同じフィナステリドです。

ただし、フィナステリドの含有量が違って、プロペシアは1mg、プロスカーは5mgです。

 

より含有量の多いプロスカーでは6%~19%の人に勃起機能障害や女性化乳房(男なのにおっぱいが大きくなる症状)が起こっています。

プロスカーではよりプロペシアよりも多くの人に、より重い副作用が起こっているわけです。

 

理論的にもプロペシアは男性機能障害を引き起こすことはない?

『フィナステリドは男性ホルモンのテストステロンを減らすような作用はないので、理論的に男性機能障害を起こすことはない』

という説明をしているサイト等を見かけますが、僕はこの意見に懐疑的です。

 

確かにフィナステリドの作用としては、テストステロンをDHTに変換する5α-リダクターゼを阻害するだけですので、直接テストステロンを減らすわけではありません。

しかし、プロスカーのような高用量のフィナステリド製剤では、明らかに勃起機能障害や女性化乳房など男性ホルモンに関わる症状が出ています。

 

 

人間の体は非常に複雑でその機能のすべてが解明されているわけではありません。

『理論的に男性機能障害を起こすことはない』というのは正確には『”今わかっている範囲で”理論的に男性機能障害を起こすことはない』ということです。

フィナステリドがまったく副作用の起こらない物質だと思い込まないように気をつけてください。

 

プロペシアは危険!?

さて、これまでちょっとフィナステリドの副作用を強調して書いてきましたが、副作用が怖いというのはあくまで高用量のプロスカーのような薬の話です。

フィナステリドを100%安全なものだと勘違いして、がぶ飲みしたりする人がいると困るので(というか、実際にそういう人がいるので)、あえて危険性をクローズアップして書いています。

 

ネットの情報だと、副作用ばかりをクローズアップして不安を煽るようなものが多いですが、

実際に副作用が起こる人は非常に少ないですし、プロペシアの用量での副作用は上にも書いたとおり、プラシーボ効果によるものがほとんどだと思います。

むしろ思い込みによる影響が大きいことを考えると、気にし過ぎるとよくないかもしれないですね・・・(´・ω・`)

 

プロペシアの副作用の危険性についてまとめると

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数%程度、性機能に関する副作用を起こす可能性がある。
重い副作用については必要以上に心配しなくて良い
強い効果を求めて大量に飲んだり、高用量のものに手を出すのは副作用の危険性を増大させる

[/colored_bg]

プロペシアを大量に飲んだりしても、はやく薄毛が改善することはありません。

用法用量を守って正しく使いましょう∠( ゚д゚)/

 

市販後に報告された副作用

ミノキシジルタブレット副作用

臨床段階でわかった副作用は上でまとめた通りです。

ここからは市販後に、利用者から訴えのあった副作用についてまとめていきます。

 

これはアメリカ版のプロペシアをオオサカ堂で買った時についてきた取扱説明書です。

プロペシア 取扱説明書

がんばってこのトリセツを解読したところによると、以下の様な副作用を訴えた人がいるようです。

[colored_bg color=”light‐green” corner=”r”]

発疹、そう痒症、じんま疹、顔や唇の腫れなどの過敏症
抑うつ
射精障害
精巣痛
服用をやめても治らない勃起不全
男性不妊と精子減少(これは服用の中止で回復)

[/colored_bg]

医学用語は全然単語がわからないので、ひたすら調べまくるはめになりました_| ̄|○

 

発疹、そう痒症、じんま疹、顔や唇の腫れなどの過敏症

これは薬へのアレルギー反応ではないかと思われます。

こういった副作用はプロペシアに限らず、どんな薬でも起こりえます。

病院で薬をもらうときに必ず、「薬を飲んでアレルギー症状が出たことがないか?」って聞かれますよね?

あれは薬でアレルギーを起こす人がまれにいるから聞くんです。

 

抑うつ

抑うつ、つまり、気分のふさぎ込みです。

これはおそらくですが、男性ホルモンの関係が疑われます。

 

テストステロンは気分を高める作用があります。

(実際にテストステロンはうつ病の治療に用いられることがあります)

テストステロンが減少すると、人は気分が沈み込みやすくなります。

なので、抑うつの症状を訴えた人はテストステロンが減少しているのかもしれません。

 

精巣痛

キンタマが痛くなるってことですね。

テストステロンは主に、精巣で生産されます。

もしかすると、テストステロンの生産にフィナステリドが何かしらの影響を与えているのかもしれません。

 

実は精巣痛は僕も経験しました。

後で詳しく書きます。

 

服用をやめても治らない勃起不全

臨床試験の段階では勃起機能障害は服用をやめれば、改善しました。

が、服用をやめても治らない、って人がいたんですね。

これはまた後ほど、ポストフィナステリド症候群のところで詳しく解説します

 

 

射精障害

つまり、イケないってことです。

こちらも服用を中止しても治らないケースが報告されています。

 

 

男性不妊・精子減少

プロペシアを飲んだがために子どもができないとなると、一大事です。

ハゲも確かに一大事なんですが、多くの人にとっては子作りの方が大事だと思います。

しかし、結論からいうとプロペシアの子作りへの影響はほぼ気にする必要はないと、僕は思います。

 

一応、市販後に利用者から訴えられた副作用について見てきましたが、これらは臨床試験で確認された副作用以上の確率で起こることはほとんどありません

もし起こりやすいものであれば、臨床試験で確認されるはずなのです。

臨床試験は統計学に基づいて行われるので、臨床試験で確認されなかった副作用が市販後に大量に起こるということはまずありえません。

 

さらにいうと精子減少とプロペシアの因果関係もよくわかりません。

プロペシアを飲んだ人に精子減少を訴える人からといって、プロペシアが原因で精子が減少しているかどうかはわからないからです。

もしかしたら、食生活が乱れているなど、別の原因で精子が減少している人が、たまたまプロペシアを飲んだだけかもしれませんよね?

 

そんなこんなで、精子減少については気にする必要はほぼないと思います。

クリニックの先生に聞いた話だと、プロペシアを飲みながら普通に子作りしてパパになった人もるそうです。

逆に、万が一のことを考えて、子作り中はプロペシアの服用を控える人もいるそうです(アメリカの例では精子減少は服用をやめれば改善しているので)。

安全側に判断すればそうなると思います。

 

子作りを考えている人がプロペシアを飲む場合、どちらにしてもパートナーとしっかり話し合いをするべきだと思います。

飲んでることを黙って子作りしてると、後々トラブルになりかねないので(^_^;)

子作り中に飲む、飲まないどちらを選択するにしても、お相手とよく相談しましょう。

 

重篤な肝機能障害の報告

臨床試験の段階では重篤な副作用はまったく報告されていませんが、市販が始まってから重篤な肝機能障害が十数例報告されています。

 

しかし、これは医薬品の基準から考えると特に多い方ではありません。

薬はプロペシアにかぎらず肝臓で代謝されるので、もともと肝機能障害等を持っている場合、薬を飲むことでそれが重篤化することがあります。

なので、こういった症状はプロペシアだけではなく、ほとんどの薬で起こる可能性があるということです。

(例えば、正露丸や風邪薬でさえ肝機能障害を引き起こす事があります)

 

プロペシアは国内で数十万人が飲んでいると推定されていますが、それに対して重篤な副作用が十数例です。

この程度なら他の医薬品とくらべて特に重篤化しやすいとはいえないでしょう。

 

ただし、もともと肝機能障害のある方はプロペシアを飲むことで悪化する可能性があるので、飲む前に医者に相談することをオススメします。

肝臓に特に問題がない人は、肝臓への副作用を気にする必要はないと思います。

 

体のだるさ(倦怠感)

プロペシアを飲むとまれに、全身倦怠感(だるさや眠気)、むくみ、食欲不振などが起こることがあります。

 

しかし、これは上の肝機能障害と同じで他の薬でも起こりえることです。

風邪薬を飲むと、頭がぼーっとしたり体がだるかったりすることがありますよね?

あれと同じです。

 

薬は肝臓で代謝されるので、肝臓に負担をかけます。

特に肝機能に問題のない人でも、このせいでだるさや眠気、むくみを感じることがあるんです。

ネットの口コミを見ていると、だるさが出たと言う人も飲んでいるうちに感じなくなったという人が多いようです。(おそらく、体が薬に慣れるまではだるさを感じやすいのだと思われる)

 

ただし、こういった症状が出る場合、肝機能に問題が生じている可能性もあります

もし症状が出たら医者に見てもらったほうがいいでしょう。

 

プロペシアで後遺症が残るケース

プロペシアの服用を中止した後に、

[deco_bg image=”marker-p” width=””]性欲減退
勃起機能不全
射精障害
抑うつ[/deco_bg]

などの症状が現れ、これらの症状が継続するようなケースも報告されています。

こういった症状はポストフィナステリド症候群(PFS)と呼ばれています。

はっきりとフィナステリドとの因果関係が特定されたわけではありませんが、こういった後遺症が報告されているのも事実です。

 

考えられるメカニズムとしては・・・

フィナステリドはテストステロンがDHTに変換されるのを抑制します。

すると、テストステロンの方は余るようになります。

テストステロンが過剰になってしまうので、体はテストステロンの生産量を減らします。

そこでフィナステリドを中止すると、今度はテストステロンが一気にDHTに変換されるようになります。

体の方はテストステロンの生産量を減らしていたところなので、テストステロンの生産量が追いつかず、テストステロンが不足してきます。

この時に、テストステロンは精力ややる気を司っているので、上のような症状が出てくる、というわけです。

 

普通は一時的にテストステロンが減ってしまっても、フィナステリドを止めて時間が経てば正常に戻るはずです。

しかし、実は気分の落ち込み自体がテストステロンを減少させてしまいます。

つまり、

テストステロンが減る⇒
気分が落ち込む⇒
テストステロンが減る⇒
気分が落ち込む⇒・・・

という負のループにはまってしまうと、症状が継続してしまいます。

あくまで仮説ですが、これがポストフィナステリド症候群が起こるメカニズムです。

 

と、怖い話をしましたが、ポストフィナステリド症候群に関してはフィナステリドとの因果関係が分かっていません

つまり、フィナステリドが原因で性欲減退や抑うつが引き起こされたのか、たまたま他の要因で症状が引き起こされたのかが分かっていないということです。

そして、起こる確率は非常に、非常に、非常に低いです。

なので個人的には気にする必要はないと考えています。

 

詳細はこちらで解説しています。

ポストフィナステリド症候群(PFS)についての見解

 

僕自身の副作用体験談

ハゲ

僕自身、フィナステリドを飲んでいて、これはもしや副作用???という症状を経験したことがあります。

どういう症状かというと、キンタマに違和感が出たのです。

痛みというほどではないんだけど、ちょっとなんか違和感がある、という感じです。

言葉にするのは難しい感覚なんですが・・・

 

飲みはじめてしばらくはなんともなかったんですが、飲み続けて4ヶ月を過ぎたころから症状が出始めました。

で、数ヶ月経って気づいたら違和感は消えてました(;´∀`)

(その間もフィナステリドは飲み続けています)

その後、フィナステリドは止めたり再開したりを繰り返しているんですが、再開したときに睾丸に違和感がでることもあれば、なんともないこともあり・・・

 

これは、後々わかったんですが、腰痛が原因でキンタマに違和感がでることがあるそうです。

整体師の話だと、腰椎の間を精巣に向かっている神経が通ってるので、そこが腰椎のズレによって圧迫されると、キンタマに異常が生じるということらしいです。

つまり、このキンタマの違和感はフィナステリドとは無関係でした!!

 

ちなみに、性欲減退や勃起不全に関しては全く1ミクロンも感じませでした

むしろAGA治療を開始してから、5割増(当社比)になったと言っても過言ではありません。

テストステロンの分泌量は気分が前向きになれば適度に増えるので、髪が増えて心が明るくなった効果で精力面も上向いたのかもしれませんね。

精力面は心理状態の影響を強く受けるので、フィナステリドの副作用なんかよりも、髪の悩みで落ち込んでいる方が精力減退につながるんじゃないかと、個人的には考えています。

 

 

まとめ

いろいろ、怖い副作用も紹介してきましたが、

性欲減退や勃起不全以外の副作用は、そもそも起こる確率が非常に低いです。

加えていろいろ症状は報告されているものの、フィナステリドのせいで起こったかどうかは不明で、偶然の可能性も高いです。

少なくともフィナステリドとの因果関係を示唆するデータは、今のところありません。

メインの副作用である性欲減退や勃起不全も服用の中止で基本的には回復します。

 

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副作用を必要以上に恐れる必要はないけど、

まったく副作用がないものだと勘違いもしてほしくもない

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これが僕のプロペシアに関するスタンスです。

 

すべての薬にはメリットがあり、リスクがあります。

両方を知った上で、飲むか飲まないかを決めるべきだと僕は思います。

フィナステリドのメリット、つまり効果に関してはこちらの記事で詳しく解説しています。

プロペシアの効果まとめ

 

僕は、副作用のリスクに対して、薄毛治療のメリットの方が大きいと判断したので、フィナステリドを飲んでいます。

逆にどうしても副作用が怖いと言う方もいるでしょう。

そういう方は、無理してフィナステリドを飲むことはないと思います。

 

プロペシアはクリニックで処方してもらうのが基本

プロペシアは、実は個人輸入代行で購入することもでき、その場合、病院でもらうよりもかなり安く済みます。

 

しかし、このブログを開設して以来、個人輸入代行を使って失敗している事例を、嫌というほど見てきたので、現在は基本的にAGA専門のクリニックで処方してもらうようにお願いしています。

個人輸入代行はあくまで、AGA治療を熟知していて全てを自己責任で行える上級者向けの裏技みたいなものです。

これから治療を始める人がいきなり手を出すと痛い目をみる危険性が多分にあります。

 

 

その点、ちゃんとしたAGA専門のクリニックであれば、万一副作用が起こった際にも相談できますし、効果的な治療も提案してくれます。

費用は決して安くはないですが、専門のクリニックにはそれ以上のメリットがあります。

AGA専門のクリニックについてはこちらで詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。

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