フィナステリドの耐性は嘘?10年継続使用した結果は!?【デマ注意!】

どうも、若ハゲ番長です。

 

ネットではまことしやかに騒がれている

「AGA治療は続けていると薬に耐性ができて効果がなくなる」

という噂。

 

このブログにもよく寄せられる質問の一つがこの耐性に関するものです。

もともと僕は耐性については否定的な立場で、存在しないと考えていたんですが、

フィナステリドの耐性に関して、この度、かなり決定的な論文が出てきました。

今回はその論文についてお伝えしていきます。


 

※念のために説明しておくとフィナステリドというのは、かの有名なプロペシアに入っている有効成分で、薄毛の原因物質であるDHTを抑制する効果があります。

詳細を知りたい方はこちらの記事を参照してください、

プロペシアの効果まとめ

プロペシアの副作用まとめ

 

フィナステリド服用者を10年間追跡調査した結果

どのような論文かというと、フィナステリドを服用している人を10年間追跡調査したデータをまとめたものです。

被験者は

[deco_bg image=”marker-p” width=””]

・20歳~61歳までの男性
・心身ともに健康
・薄毛はAGAで他のタイプの薄毛ではない人

[/deco_bg]

です。

試験期間中は

[deco_bg image=”marker-b” width=””]

・男性ホルモンを抑える系の薬やミノキシジルなどは使用禁止
・他に影響を与えそうな薬を使用しない
・スタイリング剤の使用や染髪は禁止

[/deco_bg]

という条件で試験に参加しています。

この条件で、毎日フィナステリド1mgを服用してもらい、10年間追跡調査するという実験です。

 

この試験では、プラセボによる対照実験は行っていません。

長期間の調査であることを考えると致し方ないところでしょう。

番長
10年もニセの薬を飲ませ続けるのはさすがに被験者がかわいそう過ぎますよね(;´∀`)

 

10年後も96%の人が維持できていた!

結果はどうなったのかというと、フィナステリド1日1mgを10年間服用した場合の追跡調査では、

最初の1年で効果が出た人のうち、服用開始から

[titled_box color=”black” title=”5年後”]

悪化:2%
不変:45%
改善:53%

[/titled_box]

[titled_box color=”black” title=”10年後”]

悪化:4%
不変:28%
改善:68%

[/titled_box]

という結果になりました。

 

この結果を見れば分かる通り、長期間使用すれば耐性ができるどころか、むしろ改善傾向が高まっていることが分かります。

5年後で53%だった改善は10年後には68%に増えていますからね。

 

一方で10年後に悪化していた人は僅かに4%。

長期間の調査では老化などの要因も入ってくることを考えると、4%というのはかなり少ないでしょう。

番長
僕はフィナステリドを飲んでいたとしても、10年経てば老化が進む分、多少は薄毛が進行するのではないかと予想していました。

 

しかし、この実験結果から予想以上にフィナステリドの効果が強力であることがわかります。

10年後では、不変と改善を合わせると、実に96%

フィナステリドを飲んでいれば、ほぼ間違いなく髪を維持する以上の効果が継続すると言えます。

 

逆にフィナステリドを飲んでいるにもかかわらず、悪化する可能性というのはかなり低いです。

確かに4%悪化している人がいるにはいるんですが、このデータを見る限りだとフィナステリドに耐性ができたから悪化したと考えるよりも、老化など他の要因によって悪化した人がごく僅かにいたと考えた方が妥当でしょう。

 

※元の論文はこちらです

https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/21910805

アブストだけでは、細かい実験結果までは載ってないですが(;´∀`)
気になる方は購入して読んでみてください。

 

フィナステリドは薄毛の予防に関してはほぼ完璧

この世に絶対はないので、耐性の存在が100%否定されたわけではありませんが、これで、「基本的には心配する必要がない」ということははっきりした思います。

僕は以前から

「フィナステリドを飲んでいればほぼ100%薄毛の進行は止まる」

と言ってきましたが、この論文によって改めてこの説が正しかったことが証明されました。

 

耐性については、耐性”信者”と言ってもいいくらい頑なに存在を信じている一派がいるんですが、特に耐性の存在を示唆するような科学的根拠は何もありません。

むしろ、このように耐性の存在にを否定するような科学的根拠の方が圧倒的に多いです。

 

ということで、

「フィナステリドを飲んでいると耐性ができて効かなくなる」というのは、科学的には根も葉もないデマ

ですので真に受けないように気をつけてください。

 

耐性については、こちらの記事にも書いているので参考にしてみてください。

ミノフィナは耐性で効かなくなるのか?

 

ミノキシジルタブレットの耐性は?

ちなみに、ミノキシジルタブレットについては、現時点で耐性ができるのかどうかは不明です(僕はないと思っていますが)。

ミノキシジルタブレットを薄毛治療のための医薬品として認可している国が一つもないことを考えると、おそらく今後も臨床データが得られる可能性は非常に低いと思われます。

認可されたら状況も変わってくるかもしれませんが・・・

認可されないだろうなぁ・・・(´・ω・`)

真実は永遠に闇の中、神のみぞ知る状態になりそうです。

 

ミノキシジルの耐性についてはこちらの記事で詳しく解説しました。