AGA Q&A

コメントでとても良い質問というか意見がありましたので、通常の記事の方でもシェアしておきます。

これはおそらく、前々回の「ハゲが絶望の先に見たもの」という投稿などを見て一部の人は感じていることだと思います。

ざっくりまとめてしまうと、

「精神力で薄毛をなんとかしろとか、薄毛は気にするなとか言われても、それができるんなら誰も悩まねえよ!!」

という意見です。

 

こう思うのは全く持って自然なことで、おそらく3年前の僕に「薄毛なんて気にするな」と言っても同じ反論をするでしょう。

しかし、今の僕は考え方が違います。

「薄毛を精神力で克服できない」というのなら、一体どうやって薄毛を克服するのか?

というのが僕の現在の問題意識です。

 

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質問

初めてコメントさせていただきます。

私は番長さんのブログに出会って、ミノフィナによる治療を知り、実践し、『だんだんハゲていく』恐怖から解放された者です。

番長さんには言葉にできないくらい感謝しています。

 

人間、一度手に入れたものを手放すのは難しいものです。

今回ミノフィナを復活させたそうですが、非常によくわかる心理です。

その上で、最近少し気になることを申し上げたいと思います。

 

今の番長さんは、ハゲに関しては『勝者』の目線で考えることができていると思います。

一時は瀕死の(失礼)状態だった頭にフサフサと髪を復活させ、維持できている。

色々試しながら、もしもの時はミノフィナ(主にミノでしょうか)を再開すれば元に戻せる確信がある。

 

しかし、それゆえに最近、発言が『軽い』と感じてしまうことがあります。

私だけがそう感じるのかもしれませんが、今まで一年半くらい読ませていただいてきて感じる正直な感想です。

前回から今回の流れについて言えば、私には『伏線』とは思えません。

 

ミノフィナは効く。

確かにそうです。

私もそう思います。

 

しかし、世の中には内服に踏み切れない人、副作用や色々な事情で内服できない人も大勢いるでしょう。思ったほどの効果が得られず悩んでいる人もいるかもしれません。

そういう人達にとっては、薄毛は今もこれからも深刻な悩みであり(番長さんが昔そうであったように)、『明かりの見えないトンネルの中』なのではと思うのです。

内面の力でハゲを克服できる人は確かにいます。

しかしそういう人はほんの一握りであり、多くの薄毛人は日々強いストレスに晒されながら恐怖に怯えているだろうと想像します(私自身がそうでした)。

 

藁にもすがる思いなのがハゲ心理だと思います。

悩める子羊達のことを少し思い遣っていただければ…と思う次第です。

長文失礼しました。

悪気は全くありませんが、気に障ったらご容赦ください。

番長さんのブログはこれからも参考にさせていただきますし、繰り返しますが、大変感謝しています。

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回答

コメントありがとうございます。

 

>今の番長さんは、ハゲに関しては『勝者』の目線で考えることができていると思います。

勝者という言葉があまりしっくりこないですが言いたいことはわかります。

確かに僕はもうハゲていないわけで、昔ほど薄毛で悩んでいるわけでもない。

どんなに薄毛で悩んでいる人の気持を想像しても、あるいは過去に悩んでいた頃の気持ちを思い返しても、あくまでそれは想像であり、その感情を実感することはできません。

そういう意味で真剣に悩んでいる読者と僕の間に感覚の乖離があることは以前から感じています。

 

>しかし、それゆえに最近、発言が『軽い』と感じてしまうことがあります。

じゃあ、僕は『敗者』目線でブログを書けばいいのでしょうか?

上に書いたとおり、本当の意味で真剣に悩んでいる人の気持になることは不可能ですし、仮に『敗者』目線でブログを書いたところで何か意味のあるものを生み出せるとは僕には思えません

 

>世の中には内服に踏み切れない人、副作用や色々な事情で内服できない人も大勢いるでしょう。

>思ったほどの効果が得られず悩んでいる人もいるかもしれません。

まさにその通りで、僕もそういう人をたくさん見ています。

 

>そういう人達にとっては、薄毛は今もこれからも深刻な悩みであり(番長さんが昔そうであったように)、『明かりの見えないトンネルの中』なのではと思うのです。

これも全くその通りだと思います。

 

>内面の力でハゲを克服できる人は確かにいます。しかしそういう人はほんの一握りであり、多くの薄毛人は日々強いストレスに晒されながら恐怖に怯えているだろうと想像します

さて、ここからが問題です。

おっしゃるとおり、「内面の力で薄毛を克服できる人はほんの一握り」つまり、「ほとんどの人は内面の力でハゲを克服できない」と仮定しましょう

こう仮定すると、

①内服薬は使えないあるいは思ったほど効果がない。
②内面の力で薄毛を克服することもできない。
したがって、薄毛を克服することはできない

という、非常に絶望的な結論に至ってしまいます。

 

つまり、①②の条件を満たしてしまった人には何の希望も残されていないという事になってしまうんです。

残念ながら「ほとんどの人は内面の力でハゲを克服できない」というのも事実だと思っています。

しかし、①の条件を満たしてしまった人の場合、現実的に薄毛を克服できる可能性があるのは「内面の力で薄毛を克服する」だけなんですよね。

「誰でも副作用のリスクもなく髪が望むだけ増える魔法の方法」みたいなものは、存在しないんですから。

 

「ほとんどの人は内面の力でハゲを克服できない」と認めてしまうと、内服薬で回復できない人には絶望しか残らないんです。

そんな身も蓋もない結論を僕は認めたくない。

だから僕は「内面の力でハゲを克服できる」と信じたいんです。

 

>藁にもすがる思いなのがハゲ心理だと思います。

こう言われると僕に「誰でも副作用のリスクもなく髪が望むだけ増える魔法の方法」みたいなものを求められている気になってしまうのですが、というか、実際みんな意識的か無意識的かは分かりませんが、こういう考えを持っているように感じるのですが、

そんなものは無いですからね(苦笑)

(少なくとも今のところは)

 

「髪が無限に増える魔法の方法がない」という事実をハゲに悩む子羊たちに率直に伝えることは、残酷かもしれません。

じゃあ、僕は「この育毛剤を使えば無限に髪が増えますよ」と言えばいいのでしょうか?

僕がそう言えば、ハゲに悩む子羊たちは満足するのでしょうか?

 

そんなわけ無いですよね。

「この育毛剤を使えば無限に髪が増えますよ」なんて耳障りの良いだけの『嘘』なんですから。

不都合な現実を見ないで都合のいい妄想にひたるのは楽かもしれませんが、それでは現実は何も変わりません。

 

だから僕は、
冷たいと言われようが、
思いやりが無いと言われようが、
事実を伝える。

最も現実的に薄毛を克服できる道を示す。

「内面の力で薄毛を克服する」というのはその”現実的な”手段の一つです。

 

「内面の力で薄毛を克服する」なんて無理だ、と言うのはもちろん自由ですが、じゃあ、それで薄毛の悩みは解決するのか?という点をよく考えて欲しいと思います。

他に方法がありますか?

あるならそれを試せばいい。

 

でも、もう他に選択肢がなかったとしたら・・・

あとは

頑張って内面の力で薄毛を克服するか

永遠に絶望し続けるか

の二択です。

みなさん、どちらが良いでしょうか?

 

そんなこんなで前の記事が出てきたわけです。

僕の問題意識がなんとなく伝わったでしょうか?

 

>悪気は全くありませんが、気に障ったらご容赦ください

いえいえ。

これだけ丁寧に書いてくださると、大変助かります。

おかげさまで自分の中でもかなり考えが整理されました。

 

>番長さんのブログはこれからも参考にさせていただきますし、繰り返しますが、大変感謝しています。

参考にしていただけるようなコンテンツを作れるように頑張ります∠( ゚д゚)/

こちらこそありがとうございました。

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