どうも、お騒がせしております。若ハゲ番長です。

最近のPFS(ポストフィナステリド症候群)関連のいろいろでは大変ご迷惑をお掛けしました。

 

で、いろいろ僕も考えたんですが、

結局のところこのブログは「若ハゲ番長のAGA治療体験記」である

という結論に達しました。

 

つまり、個人の『体験記』であり、それ以上でもそれ以下でもない。

僕がAGA治療を行っていく上で、体験したこと、感じたこと、思ったことを記すものであり、それ以上でもそれ以下でもない。

内容を信じる信じないは読者の自由です。

 

もちろん、可能な限り正確で客観的な記事を書くように心がけてはいますが、情報の正確性については一切の保証はいたしません。

いろんな意見の方がいると思いますが、僕は『僕自身が最も正確であると感じた情報』を載せます。

客観的に正しいかどうかは、記事の内容をよく読んで、ご自身で情報収集をされて判断さしてください。

 

今回の件ではいろいろご心配をおかけしました。

温かいコメントやメッセージをいただきまして、本当にありがとうございます。

今回の事件も僕の一つの体験として、今後も今まで通り運営を続けていくつもりです。

なので、よろしければ今後とも思いだした時に訪問していただければ幸いです。

 

PFS症候群について、番長の見解

若干書きたくない気もしますが、これは避けては通れないので、PFSについての僕の見解を書いておきます。

 

まず、フィナステリドとPFSの因果関係は不明です。

PFS財団もこのように明言しています。

ただ、事実としてフィナステリドの服用者に服用中止後も回復しないEDの症状や精神障害などが生じている方もいます。

しかし、フィナステリド服用者の中のどれくらいの割合がPFSを発症するのかも不明です。(論文などのデータがない)

 

うつ病・躁うつ病、EDの発症率

試しに、統計データからどれくらいの人がフィナステリドを飲んでいて(副作用ではなく、普通に)うつ病やEDになるかを計算してみました。

統計が取られた年代がまちまちなので、ざっくりとした計算ですが、ある程度は信頼できる数値であると思います。

参考にしてみてください。

 

うつ病・躁うつ病であり、かつフィナステリドを飲んでいる人の総数

まず、総務省が発表しているデータによると、日本の男性の総人口は約6230万人(2013年)です。

そして、厚生労働省の発表しているデータ(2011年)によると、日本人男性でうつ病・躁うつ病(気分障害を含む)の患者数は約37.4万人です。

つまり、計算すると日本人男性の約0.6%はうつ病・躁うつ病を抱えているということになります。

 

フィナステリドの服用者の総数は正確なデータがないんですが、板見智氏が『専門医が語る毛髪医療最前線』の中で「市販後の調査では数十万人が(プロペシアを)内服していると推測されます」と書かれています。

プロペシアのみの話なので、プロペシア以外のフィナステリド製剤や個人輸入代行で購入している人も含めればもっと多くなるはずですが、少なめに見積もって日本国内で20万人がフィナステリドを服用しているとしましょう。

 

そうした場合、

200,000×0.006=1,200

したがって、うつ病・躁うつ病であり、かつフィナステリドを服用している人は日本に1,200人いる計算になります。

 

EDであり、かつフィナステリドを飲んでいる人の総数

で、もう一つ、日本でのED(勃起不全)患者の数も調べました。

浜松第一クリニックのホームページには「EDの患者は推定1800万人」と書かれていましたが、これは一つの推定ではっきりとしたデータではないっぽい。

ちゃんとしたデータとしてあるのは少し古いですが1998年の調査で、その調査によると「ときどき性交ができない中等度EDの患者が870万人、常に性交ができない完全EDの患者が260万人」となっています。

つまり、日本人男性でED患者は合計で1130万人、割合で言うと日本人男性の約18%がEDということになります。

 

先程と同じくフィナステリド服用者が日本に20万人いるとすると、

200,000×0.18=36,000

したがって、EDの症状があり、かつフィナステリドを服用している人は約36,000人いる計算になります。

 

元々うつ病・躁うつ病、EDの患者はかなり多い

ざっくりとした計算ですが、これでおおよそのあたりは付けらるでしょう。

この計算から少なくとも、うつ病・躁うつ病、あるいはEDでありながらフィナステリドを飲んでいる人が相当数いることがわかると思います。

 

今まで言い出せずにいたんですが、かくいう僕も以前(フィナステリドを飲み始めるよりだいぶ前)は完全なEDで機会はあるものの全くセックスができず、ごく最近まで童貞でした。(つまり、最近はEDではありません)

この前の記事にもちょろっと書きましたが、うつだったこともありますし。

 

精神疾患やEDの患者が相当数いることを考えると、フィナステリドを飲んだ時、あるいはやめたタイミングで不幸にも症状が現れるという可能性も十分にある、と僕は思います。

そういった方が、精神疾患やEDをフィナステリドの副作用だと考えてしまうことは、ある意味、仕方がないでしょう。

 

PFSは存在するのか?

もちろん、一番の問題はフィナステリドを服用した場合に精神疾患やEDになる確率が高くなるのかどうかですが、現在のところフィナステリドを服用した場合に統計的有意に精神疾患やEDの発症率が高くなるというデータはありません。

 

PFS財団のホームページに掲載されている論文にはなぜか既にPFSをの症状が出ている人(つまりフィナステイリドを飲んでいて、既に精神疾患やEDになった人)の研究データしかありません。

PFS財団のホームページに掲載されている掲載されている全論文へのリンクです。

※一つはリンク切れになっていますが、そのまま掲載しています。

— Irwig MS. Persistent sexual and non-sexual adverse effects of finasteride in younger men. Sex Med Rev 2014;2:24–35.

— Decreased Alcohol Consumption Among Former Male Users of Finasteride with Persistent Sexual Side Effects: A Preliminary Report. Michael S. Irwig, M.D., F.A.C.E., assistant professor of medicine at the George Washington University School of Medicine and Health Sciences, and director of the Center for Andrology at The GW Medical Faculty Associates. Alcoholism: Clinical and Experimental Research. June 13, 2013. DOI: 10.1111/acer.12177.

— Neuroactive Steroid Levels are Modified in Cerebrospinal Fluid and Plasma of Post-Finasteride Patients Showing Persistent Sexual Side Effects and Anxious/Depressive Symptomatology. Roberto Cosimo Melcangi PhD. The Journal of Sexual Medicine. Volume 10, Issue 10, pages 2598–2603, October 2013. 

— Effects of 5-alpha Reductase inhibitors on erectile function, sexual desire and ejaculation. Serap Gur, Tulane University Health Sciences Center, January 2013, Vol. 12, No. 1 , Pages 81-90 (doi:10.1517/14740338.2013.742885)

— 5α-Reductases in Human Physiology: An Unfolding Story. Abdulmaged M. Traish, PhD, MBA. Department of Urology, Boston University School of Medicine, Boston, Massachusetts, USA.  Endocrine Practice (July 2012), 1530-891X (Print), 10.4158/EP12108.RA

— Persistent Sexual Side Effects of Finasteride: Could They Be Permanent?. Irwig, M. S. (2012). Journal of Sexual Medicine. doi: 10.1111/j.1743-6109.2012.02846.x

— Depressive Symptoms and Suicidal Thoughts Among Former Users of Finasteride With Persistent Sexual Side Effects. Michael S. Irwig, MD, Division of Endocrinology, Medical Faculty Associates and George Washington University. J Clin Psychiatry (August 2012), 10.4088/JCP.12m07887

— Adverse Side Effects of 5α-Reductase Inhibitors Therapy: Persistent Diminished Libido and Erectile Dysfunction and Depression in a Subset of Patients. Traish AM, Hassani J, Guay AT, Zitzmann M, Hansen ML. J Sex Med. 2011 Mar;8(3):872-84.

— Persistent Sexual Side Effects of Finasteride for Male Pattern Hair Loss. Irwig MS, Kolukula S. J Sex Med. 2011 Jun;8(6):1747-53.

英語なので読むのが大変かもしれませんが、Methods のところを見れば、既に出た論文のレビュー、あるいはすでにPFSの症状が出ている人への調査であることがわかると思います。

 

PFSの存在を証明するためにはPFSの患者のデータを集めるのではなくフィナステリドの服用者全体のうちでどれだけの人がPFSになったのかを調べなければなりません。

それを調べて、その結果、「フィナステリド服用者には非服用者に比べて統計的有意に精神疾患およびEDが多い」ということを示さなければなりません。

PFS財団はフィナステリドを危険なものだと証明したいのであれば、そのデータを出さなければならないでしょう。

そのデータが出せないのであれば、PFSは存在しないとする主張に反論するのは難しいと思います。

 

薬のメリットとリスクをのどちらを取るのか、というのは難しい判断だと思いますが、フィナステリドに関しては存在の証明されていない副作用のリスクよりも、薄毛の悩みの深さを考えれば発毛のメリットの方が大きいのではないかと、僕は考えています。

もちろんPFSの存在は証明されていないだけで、実際には存在するのかもしれません。(100%存在しないと断定することは科学的には不可能です)

しかし、マイナーな副作用のリスクに怯えていては、薬の効能、恩恵を受けることもできません。

 

「薄毛の治療ができるなら多少のリスクは負ってもいい」と言う人もいれば、

「存在は確かめられていなくても万が一のリスクがあるのなら飲みたくない」という人もいるでしょう。

どちらを選ぶべきか、自身で十分に情報を集めて判断してください。

 

個人輸入代行による薬の購入について

また一つ今回の件で思ったことがありまして、それは

「安易に素人が医薬品に手を出すべきではない」

ということです。

 

現在では個人輸入代行で簡単にフィナステリドをはじめとした医薬品が手に入りますが、一定のリスクが存在する以上、安易に素人が購入すべきではないと思います。

副作用についてよく理解しないまま、買っている人もいるのではないでしょうか。

なので、番長としては個人輸入代行による医薬品の購入は非推奨とします。

 

今まで通り紹介はしますが、

AGA治療薬に関する十分な知識をもち、
AGA治療薬のメリットとリスクを十分に理解し、
かつ、すべてを自己責任で行える方

以外は個人輸入代行で薬を購入することはお控えください。

 

AGA治療薬は基本的には専門のクリニックで処方してもらうようにお願いします。

専門のクリニックであれば、メンタル面のケアもしっかりやってくれます。

治療費は高いですが、安心が得られるという面でのメリットは非常に大きいです。

 

現在の症状と今後

僕自身は現在のところ、気分の落ち込みや、性欲の減少、勃起不全などの症状はまったくありません。

ただ、睾丸に違和感があります。

フィナステリドのせいかもしれませんし、そうではないかもしれません。

とりあえずは、フィナステリドは減薬して中止する方向で現在は考えています。

中止して違和感がなくなるかどうかを確かめれば関連性はわかるでしょう。

 

それと、PFS関連のコメントですが、読者の方をいたずらに不安にさせる危険性があるので、一旦すべて削除させていただきます。

PFSに関心がある方には申し訳ないですが、別のブログを立ち上げるなどして議論をしていただければと思います。

 

 

さてさて、今回はパニックになったり、ブログの運営方針がぶれまくったりでいろいろご迷惑をおかけしました。

今後はこれまで通りの感じで、薄毛に悩む方により良い情報がお届けできるように運営してまいりますので、よろしかったら今後もお付き合いくださいませ。

もちろん、「なんか今回の件で信用できなくなったわー」という方は今後は見ないほうがいいでしょう。

どっちでも結構です。

 

最後に、

励ましやお叱り(?)のコメント・メッセージをくれた方、本当にありがとうございました。

あなた方によって、このブログは支えられていると言っても過言ではありません。

僕はこれまで通り、のろのろと更新して行きますので、ご安心ください。

流れ的に次は「若ハゲ番長のED体験記」を書かないといけないっぽいですが、恥ずかしいので書かないかもしれません(笑)

 

では、本日も最後まで読んでくれてありがとうございました。