どうも、若ハゲ番長です。
「プロペシア(フィナステリド)を飲んでるんですが、全然生えません!どうしてでしょうか?」
という質問はわりと良く来ます。
こんなことになってしまう5つの理由と、その対策をまとめてみましたので、ぜひ参考にしてみてください( ´∀`)bグッ!
そもそもプロペシアに劇的な発毛効果はない
「プロペシア(フィナステリド)が効かない!」と言っている人の半数以上はこの点を勘違いしているような気がします(^_^;)
「プロペシアを飲めば髪が生える」と思ってる人は結構、多いんですが、残念ながらプロペシア単体でそこまで劇的な改善効果はありません。
臨床試験のデータによると、プロペシアを服用した人の1平方センチあたりの発毛本数は平均13本程度です。
ちなみに外用薬のミノキシジル(リアップx5)の発毛本数は1平方センチあたり21.8本なので、比べるとプロペシアの発毛本数の少なさはよくわかると思います。
また、「6割の人に改善が見られた」となっていますが、この6割の中には軽度改善や中程度改善も含まれています。
つまり「増えてはいるけど、これはまだまだ薄いよね」という人も改善としてカウントされているわけですね。
そもそも、4割の人には改善すらみられてませんし(;´Д`)
そんなわけで、プロペシアだけで劇的な改善が見られるという人はかなりの少数派になります。
ただし、薄毛の進行を防ぐ効果(=現状維持)に関しては98%と非常に高い効果を誇っています。
プロペシアは薄毛の進行を防ぐのがメインの”守りの薬”であることを覚えておきましょう。
プロペシアの効果についてもっと詳しく知り方はこちらの記事をどうぞ。
ちなみに、積極的に発毛させたいのであれば、フィナステリドはミノキシジルと併用した方が良いです。
フィナステリドが守りの薬であるのに対し、ミノキシジルは攻めの薬になるので。
併用すべき薬について詳しくはこちらの記事で詳しく解説しています。
あと、プロペシアについて、よくある勘違いとしては・・・
「使用開始して1ヶ月ですが全く効果がありません」⇒服用期間が短すぎ
こういう相談もたまに来るんですが・・・
使用開始して、短い期間で「生えない・・・効果なし」と判断してしまうパターンです。
AGA治療薬の特性をよく知らずに使ってしまうとこういうことになってしまうんですが、プロペシアに限らず、AGA治療薬も育毛剤も効果が目に見えて表れるまでにどんなに早くても3ヶ月はかかります。
なので、最低でも3ヶ月、できれば6ヶ月は使わないと効果はわかりません。
使いはじめてまだ3ヶ月経っていない方は「効果なし」と判断する前に、まずは3ヶ月じっくり待ってみましょう。
プロペシアで抜け毛が増えた?⇒初期脱毛です
あと、これもたまにあるパターンなんですが、
「プロペシアを飲みはじめてから抜け毛が増えたのでやめました」
プロペシアには飲み始めに初期脱毛といって一時的に抜け毛が増える期間があります。
これはヘアサイクルが急激に改善されるために起こることで、これから髪が増えるための準備期間のようなものです。
問題がないどころか、良い傾向だと言えます。
しかし、この期間に
「抜け毛が増えてるから全然、効いてないんだ!」と思ってやめてしまう人が、たまにいます。
これは非常にもったいないです。
一時的な抜け毛の増減に一喜一憂せずに、じっくり腰を据えて治療していくことが大切です。
AGA(男性型脱毛症)以外の薄毛には全く効かない
プロペシアは5α-リダクターゼを阻害し、テストステロンがAGAの原因物質であるDHT(ジヒドロテストステロン)に変換されるのを抑制することで、効果を発揮します。
逆にいうとDHTが原因でないタイプの薄毛、つまりAGA(男性型脱毛症)以外の薄毛には、まったく効果がありません。
プロペシアが効かない薄毛の例としては
[deco_bg image=”marker-p” width=””]頭皮環境の悪化による薄毛(乾燥など)
円形脱毛症
びまん性脱毛症
脂漏性皮膚炎からくる脱毛症
薬物による脱毛症
体内の問題から来る薄毛(栄養不足など)
先天的に毛根の数が少ないために薄いケース(先天性乏毛症)[/deco_bg]
などが挙げられます。
これらの薄毛には全く効果はありません。
こういうタイプの薄毛は、そもそも男性ホルモンが原因で起こっている脱毛ではないので、DHTを抑制したところで意味がないわけです。
(実際にはこれらははっきり分類できるものではなく、いくつかの薄毛が組み合わさって薄くなっている事がほとんどなんですが)
これらには別の対処法があるので、プロペシアじゃなくてそっちを試しましょう。
遺伝的にフィナステリドが効きにくい人
体質的にプロペシア(フィナステリド)が効きにくい人もいます。
どういう人がフィナステリドが効きにくいのかというと遺伝的にハゲにくい人です。
どういうことかというと・・・
毛母細胞には男性ホルモンが結合する男性ホルモン受容体と呼ばれる場所があります。
この受容体にDHTが結合すると、髪の成長が止まって抜けてしまうのですが・・・
遺伝的にハゲやすい人というのは、この男性ホルモン受容体の感度が高い、つまり少量のDHTにも敏感に反応してしまうのです。
逆に、遺伝的にハゲにくい人はDHT濃度が上がってもそこまで毛母細胞が影響を受けません。
つまり、もともとDHTの影響を受けにくいのに、プロペシアでDHTを抑制してもあまり意味がないというこです。
こういう理由で
「遺伝的にハゲにくい人=プロペシアが効きにくい」
ということになるわけですね。
薄毛の遺伝と男性ホルモンの関係についてはこちらの記事を参照してみてください。
なので、もしフィナステリドが効かないとしたら、上であげたような、別のタイプの薄毛を疑った方が良いです。
もともとAGAになるリスクは低いわけですからね。
ちなみに僕も遺伝的にAGAになるリスクは低いはずなのに、髪が薄くなってしまった人の1人です(;´Д`)
既に手遅れのケース
AGA(男性型脱毛症)であればプロペシアが効かないということはまずありません。
しかし・・・
一般に、AGA治療は完全に毛が生えてこなくなってから5年がタイムリミットだと言われています。
つまり、「ハゲてから5年以上が経過している場合、プロペシアは効かない」ということになります。
また、生え際(いわゆるM字の部分)はDHTの影響を受けやすく、治療を開始した時点で既に手遅れになっていることが少なからずあります。
誤った期待を抱いて散財しないためにも、これはプロペシア(というよりAGA治療全般)の限界として知っておくべきだと思います。
現状では、手遅れのケースの場合は、植毛以外の選択肢がありません。
将来的には再生医療によって、こういったケースでも髪を取り戻せるようになるはずなので、それに期待しましょう∠( ゚д゚)/
そもそも薄くない”薄毛恐怖症”の人
これも意外に多いんですが・・・
プロペシアが効かないと言っている人の中には、そもそも薄くないのに自分が薄いと思いこんでいる人、いわゆる薄毛恐怖症の人が少なからずいます。
一度、薄毛恐怖症になってしまうと、自分で自分の頭髪の状態を客観的に評価することは非常に困難になります。
ネガティブスパイラルにはまり込むと、どうやったって薄く見えてしまうので(^_^;)
[deco_bg image=”marker-p” width=””]もともとネガティブ思考が強い
周囲の人から髪の薄さを指摘されたことはない(けど自分では薄いと思っている)
いろんな育毛剤(AGA治療薬)を試しているけど一向に効果がない[/deco_bg]
という人は薄毛恐怖症の可能性があります。
上の3つに当てはまる方は、客観的に頭髪の状態を確認するために、一度、信頼できるAGA専門のクリニックで診断を受けることを強くオススメします。
フィナステリドを飲み続けると耐性ができる??
あと、
「フィナステリドが効かないのは、飲み続けたせいで耐性ができたのでは?」
という質問も多いので、ここで解説しておきます。
はっきり言っておくと「フィナステリドに耐性ができる」ということはまずないです。
フィナステリドを飲んでいる人を追跡調査した結果、10年間飲み続けた場合でも、AGAの進行を止める効果は持続し、むしろ薄毛の改善傾向は長くのみ続けた人ほど高いです。
なので耐性については心配する必要ないので、ご安心ください。
耐性を疑っていた方は、上の4つの理由をチェックしてみてください。
フィナステリドの耐性についてはこちらの記事で詳しく解説しています。
プロペシアが効かないタイプの薄毛への対策は?
「プロペシアが効かない」と思っている方は、上であげた理由のどれかに当てはまっていると思います。
一旦、まとめると、
[deco_bg image=”marker-p” width=””]「そもそもプロペシアに劇的な発毛効果はない」ことを知らないケース
AGA以外の薄毛で髪が薄くなっている場合
遺伝的にフィナステリドが効きにくい人
既に手遅れのケース
そもそも薄くない(薄毛恐怖症の)人[/deco_bg]
ですね。
あと、ネット上では「フィナステリドには耐性ができる」と言って不安を煽っている人もいますが、それはなんの科学的根拠もない情報なので、真に受けないように気をつけてください。
以前に募集した「薄毛に負けない体をつくる究極の健康法講座」がこういったプロペシアが効かないようなタイプの薄毛の対処法の総まとめになるのですが、現在はブログでは募集していません。メルマガ登録者の方には案内を送る可能性があるので、興味がある方は登録しておいてください。